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第二十二話

ちなみに、デートの際、暦月のお金は全て移動費など諸々含め、紅葉が払ってる設定です。


「ちわー」


「おー!紅葉くん!…………………あれ?」


「先輩シフト入ってましたっけ?」


「あたしに会いに来たの!?」


「違います。知り合いが来たいと言うもんで……」



そこまで言うと、ファミレスのドアが開き、神7御一行が入って中を見渡す。



「「「おー!」」」


「紅葉はここで働いてるのかー」



「あら、あれって紅葉ちゃんが言ってた神7?」


「……うん」


「へー、あれが………確かに美男美女って感じですねぇ。一緒にいる先輩が可哀想になるくらい」


「あら、紅葉ちゃんは眼鏡外して、髪をきちんとすればギリイケメンよ!」


「えー!そうだったですかー!」


「じゃああの一番可愛い子が紅葉ちゃんの彼女さん?」


「まぁね」


「へー、あれが……………ちょっとからかってきていいですか?」


「ダメに決まってるでしょ」


「じゃあ僕が挨拶してきていいかな?」


「店長、客来て嬉しいのはわかりますけど出てこないでください」


「そうねぇ、賢治ちゃんが出ると印象が……」


「あはは…………キモいっすね〜」


「最近あたり強くない!?」



「紅葉ー!んなとこいねーでお前も座れよ!」



晃が俺を呼ぶ。

まぁ、今日はお客として、来てるからな………



「じゃ………」



瑠美ちゃん達に挨拶をして、席に着く。


「仲良さそうだな!お前暗いからバイト先で孤立してるもんだと」


「失礼だな、晃。一応はバイトだからね、スマホ触るわけにもいかないから、暇を潰すには喋るしかないんだよ」


「そっか、そっかー」



「ご注文はどうしますか〜!」



そこに瑠美ちゃんがオーダーを取りに来た。

それに一番に反応したのは夢川と平山だ。



「「可愛いー!」」


「名前なんて言うの!?」


「葉山瑠美ですー」


「ねー、同級生!?」


「いや、一年年下ですね〜」



「お前、こんな可愛い後輩がバイト先にいるなんて聞いてねぇぞ!」



晃が俺に耳打ちする。



「別に言う必要もなくね?」



「よかったらどこの高校か教えていただきませんか!」



なんと、秋田が瑠美ちゃんの高校を聞いていた!

やめとけ、手に負えないぞ



「あれ、ナンパしてます?」


「うっ…………まぁ、そんな感じかな………」


「あはは……むりー…………タイプじゃないです〜お断りで〜す」


「え………」


「んー、やっぱキモいっすねー」


「ひっ…………」



ほらね………


瑠美ちゃん、ナンパ嫌いなんだよね


なんでも昔、海に行ったらガチの方の難破したらしいから………


それナンパと関係ある?って思うけど、同じ音だから嫌いらしい。


いや、そこは海まで行ったんだから普通にナンパされとけよって思うけどね。



「それに私、彼氏いますんで」


「え、そっかー……………」



ガチで落ち込んでる……


ていうか、それは初耳だな



「先輩が私の彼氏なんで!」


「「!?」」



んー?それはもっと初耳だぞ?



「な、なに言ってるの?………後輩ちゃん。紅葉は私の彼氏だよ……?」


「え?もう一年経つんですけど?」


「う……そ………!」


「瑠美ちゃん?そんなの俺知らないけど?」


「ちゃん付け!!」


「忘れたって言うですか!?」


「音々さーん!瑠美ちゃんどうにかしてー!」


「あらやだ!なに言ってるの瑠美ちゃん!瑠美ちゃんは紅葉ちゃんの彼女じゃないでしょ!安心してね、彼女さん!」


「あ、そうだったんですか………よかった……」



ナイスフォロー!音々さん!

さすがはオカ・マスター!



「紅葉ちゃんの本命は、あ・た・し❤️」



前言撤回。

何がオカ・マスターだ。



「あの、いい加減に…」


「紅葉くんの本命は僕だ!」



……………………シーン……



「店長、一回死にません?」


「今、そういう空気じゃないです〜。引っ込んどいてください、くそ店長」


「賢治ちゃん…………病院行けば?」


「「う、うわぁ……」」



神7の皆様まで、引いている。



「く、く………!………………なぜ僕だけぇぇぇ!」


「はいはーい、あたし店長連れて行くから、瑠美ちゃんオーダーよろしくね!」


「了解で〜す」



こうして、店長は連れられていき、瑠美ちゃんは大人しくオーダーを取った。


適当にパスタでも頼んで、食べていると喉が渇いたので、ドリンクバーに注ぎに行く。



「ねぇねぇ……」


「うおっ!………びっくりした。どうかした?」



隣にいつのまにか暦月がいて、こちらをじっと見ている。



「ほ、本当に?」


「何が?」


「本当にあの後輩とはなんでもないの?」


「そんな器用な人間に見える?」


「見えないけど……なんか女慣れしてる気がしてたし、あの子可愛いから………」


「安心して。本当になんでもないから」


「そっか………ごめんね、変なこと聞いて」


「別に……気にしないよ」


「ありがとう」


「うん。…さ、早く戻ろう?」


「そうだね!」



何度か音々さんが絡んできたが、追っ払い、なんとか俺たちのデートwith神7は終わった。


そして、俺は今、近くのついこないだ2人に土下座された公園に来ていた。


暦月以外の神7とともに…



「紅葉………一昨日、昂たちに話聞いてさ……」


「あぁ、そう……」


「す、すいませんでした!」



夢川に頭を下げられた。

それに続くように平山と桃山も頭を下げようとしたので、止める。



「いや、もういいよ。大体の話は聞いたし、パフェも奢ってもらってもう十分だから。頭上げて。今回は俺もちょっと悪いとこあるし……」


「そ、そっか…………ねぇ、1つ聞いていい?」


「暦月のことなら、心変わりはしたりしなかったよ…振ることに変わりはない…………」


「やっぱり……嘘告だったから?」


「いや、それは別にどうとも思ってないよ。ただ俺が、暦月にそういう感情が湧かないだけ」


「そっ……か………………」


「なんかごめんね……」


「いや、こっちこそ……………こんなこと言えた義理じゃないけど……」


「ん?」


「出来るだけ……優しくしてあげてほしい。暦月に興味がないのはわかってる。でも……暦月の告白を思いをきちんと受け止めて、振ってほしい…………きっかけは罰ゲームだったけど…本当に好きだから……」


「知ってるよ……安心して。自分の中で暦月にどういう返事をするかはもう決めてる。俺の思いの全てをぶつけるつもりだから……」


「ありがとう…………やっぱ、いいやつだね……晃の言う通りだわ…」


「だろ?こいつはいいやつなんだよー!」


「お前も大概だけどな」


「また、遊びに誘っていいかな?暦月と一緒に……あいつ、諦め悪いから…」


「俺の用事が空いてるときなら、楽しみにしとくよ」


「それ、空かないやつじゃねぇか」


「……なんでわかるの?」


「何年お前の友達やってると思ってんだよ!」


「今年からだね。まだ何年とかいう次元に達してないから」


「じゃ、私はもう帰るね…………告白、よろしく…」


「あぁ、分かってるよ………」



こうして、俺と晃以外のみんなは帰っていった。



「なぁ、お前………インポ?」


「殺すよ」 


「だ、だって!普通1ヶ月も付き合えば、暦月ほどの美少女ならなんか思うだろ!」


「別に、多少の情は湧いてるよ…」


「そ、そっか……安心したわ」


「マジで殺すよ?」


「ごめんごめんごめん!冗談、冗談だから…………なぁ、ほんとに怒ってないの?夢川たちのこと」


「罰ゲームのこと?それなら怒ってないよ、ほんとに。方法は間違ってたかもしれないけど、友達のためってことは分かってるし、さっきだって友達のために頭を下げてた。暦月の過去に色々あったせいで、盲目的になってたせいで、根本は普通にいい人なんじゃない?……友達のために誰かを利用するなんてこと、よくある話だよ」


「そりゃよかった…なぁ、俺はお前にとってなんだ?」


「なに急に、気持ち悪い」


「だって前!『無理に話しかけなくてもいいから』とか言ってたじゃねぇか」


「それ、モノマネのつもり?激しく似てないね」


「う、うるせぇ!……ただの嘘告してきた彼女の友達か?」


「…………あの5人はそうかもね。……少なくとも、晃は友達だと思ってるよ」


「よ、よかったぁ。……………ん?てことは俺って暦月でも無理だったお前をデレさせるということをやってのけた実は凄い人?」


「別にデレたことはないけどね。それに、それで言うなら、バイトのあの人達とは一週間で馴染んだけどね」


「そら、お前………ああいうキャラ濃い人と比べたらいかんよ」


「ふーん。まぁでも、一番仲良くなったのは晃かな」


「お!ツンデレか?」


「はぁ………はいはい」


「あはは!……………今度2人で遊ぼうな!」


「気が向いたらね」


「ふふっ、相変わらずだな!………じゃあな!また明日!」


「うん、バイバイ」



次回は1日飛ばして、木曜日!



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