一辺が20メートルで正方形の無限の空間
シロの部屋、シロの部屋。ここは白く塗られたただの部屋。家具も無ければ窓もない。ここは密閉空間、密閉空間。何もないただの部屋。光源も無ければ影もない、ただ、音の反響しない、ただの部屋。
色は白く、白すぎる闇が広がっている。特に不明瞭な事もない幻が覆いつくして、特にそんなものは在りませんでした。何も見えないけれども、見えない事なんて何もなく、全てが鮮明に、何も映しませんでした。赤い脈動は耳にしか届かず、相変わらずここは白かったです。
シロの部屋、シロの部屋。ここは白く塗られたただの部屋。自我も無ければエゴもない。ここは密閉空間、密閉空間。何もないただの部屋。罪も無ければカルマもない、ただ、音の反響しない、ただの部屋。
色は明白、明るすぎる際限のない部屋。壁に手を付けても、限界に手を出せない果ての無い。そんなことはあり得ません。ここは20メートルくらいしかない、それだけの広さがある、端の無い部屋です。触れようと思えば触れられます。触れる場所はここの限界ではありますが、そんなことは無かったのです。
シロの部屋、シロの部屋。ここは白く塗られたただの部屋。生物も無ければ動きもない。ここは密閉空間、密閉空間。何もないただの部屋。思想も無ければ魂もない、ただ、音の反響しない、ただの部屋。
色は白日、知ることもないものです。ここで知れるのは白だけです。あとは微かな脈動は、在りました。だけど他のものは知りえません。そう、他のものはしらないという事に、例外は無いのです。そんなことは在りません、微かな脈動は在りました。だけど反響はしないので、それを知りえる事は在りません
シロの部屋、シロの部屋。ここは白く塗られたただの部屋。ヒトも無ければワタシもない。ここは密閉空間、密閉空間。何もないただの部屋。ヒトも無ければワタシもない。ただ、音の反響しない、ただの部屋。
証明する方法は、ただの一つだけ。
死炉の部屋、屍路の部屋。ここは代く塗られたただの部屋。オトも無ければオトもない。ここは密閉空観、密閉空観。何もないただの部屋。オトも無ければオトもない。ただ、一つ、イチを示せ。