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少女レベリング1

  ~第一階層~


 入口とは言い難い、ただ破壊された穴からその巨大な塔に入る。

道中では一切魔物を見ることが無かったのだが、多数の魔物に踏みつけられた

であろう跡の残る野営拠点らしき物も残っていた。


 「譲ちゃん、怖くねぇのか?」


 先程の筋肉だるまのリガルドがズカズカと先を進んでいくエリチを

気にかける。


 「怖くないわよ?」

 

 素で返すエリチに「お、おう、そうか!」と返答する事しかできない

リガルド。


 でも確かにそうだ。リガルドやリリス、金髪の中年は怖くないわけがない。

この桁では明らかに存在しないような強さを持つ魔物がどうやらいるようである。


 また、先程の破壊された穴は、正規の入り口では無いらしいのだが

一応松明が等間隔に並べられた通路に繋がっている。

通路自体は整備されているわけではなく、鍾乳洞の様にゴツゴツとしている

為に、非常に歩きにくい。


 「ねえ龍成、少し暑くない?」


 先頭を行くエリチの言葉でふと気づく。

確かに暑い。

まるで生物の体内のようである。


 「確かに暑いな。お前は氷系使えなかったっけ?」


 「残念ながらね~。」


 『お、俺は使えるぞ。』


 中年金髪がここぞとばかりに主張してきた。


 「見せてみて?」


 『任せろ!”スノー・ストーム”!』


 ……ふう、涼しい。


 「冷房魔法とか便利だねぇ!名前は……ゲフンゲフン」

 

 変に咳払いをするエリチ。

なんだ、涼しいから良いじゃないか


 「それ、名前変えたらどうだ?」


 やめろリガルド、名前負けしてるとか遠回しに言うな。

確かにこれではミツ○シの霧○峰の出す冷風と全く変わらないが

とにかく涼しいから良いじゃないか!


 『後で名前を考えてきます……』


 かわいそうな奴である。

た、確かにスノー・ストーム、吹雪と言うにはちょっと快適すぎだものな。



 「し、師匠、本当にレベリングしに来たんですよね?」

 

 俺の服の袖をつかみながら不安げに聞いてくるリリス。


 「もちろん。それ以外の理由で来るわけないだろう?」


 「でもどうやってするんですか?」


 「相手を瀕死にしてお前がとどめを刺す、それだけ。」


 「え、それって結構残酷な奴じゃ……」


 リリスに言われて気づいた。

そういえばゲームじゃないのである。


 レベルが消えてレベリングの概念すら怪しいのだが、試したことがないので

古典的な手でやろうとしているのだが、ゲームじゃないのなら

今からやろうとしていることは道徳的にアウトだ。


 「大丈夫大丈夫!リリちゃんが思ってるほど魔物は可愛くないから!」


 「そ、そうですよね!」

  

 エリチを傷つけまいとノリで返事をするリリス。

健気だなと思いながらも俺は苦笑いだ。


 そして同時にリリスと龍成の頭に同じ文が浮かぶ。


 【”違う、そうじゃない!”】




 『で、でたッ!』


 リリスの後ろにいた中年金髪が大声を出してその場に崩れ落ちる。


 すかさず振り向く。

視線の先にいたのは錆びた剣を持った黒い骸骨、その特徴は

”Bスケルトンソーダー”そのものである。


 通常であれば九桁以上にしか出てこないモンスターであるのだが……


 「こ、こいつは知ってるぞ!ギルドの討伐依頼で書かれていた奴だ。

討伐すれば十万シルバーの値が付くぞ!」


 「ここに来て金の話か?」


 「ち、違う!基本的にスライム程度では10シルバー、一万を超える奴らを

倒せるのはA級ライセンス持ちの冒険者だけだ。

因みにお前らは何級だ?」


 「何にも持ってないけど。」


 「お、おい!逃げたほうがいいぞ!」


 リガルドが一々大きい声で話すため、索敵範囲にどんどんと

敵が増えていく。


 「龍成、囲まれたみたい。」


 「そうみたいだな。」


 先頭はエリチ、最後尾は俺で残りの三人を真ん中に集める。


 「本当に大丈夫なのか!?」


 「私師匠達を信じてますから!!!!」


 『まだ死にたくねぇよぉぉぉ!』


 やけににぎやかな奴らである。

 

 リリスの羨望の眼差しと残り二人の絶望の声、知るものと知らざる者の

違いだろうか。


 そして、じりじりと寄ってくる”Bスケルトンソーダー”。

 

 「龍成、扇状に”アレ”やるよ!」


 「了解!」












 



 今回も読んでいただきありがとうございます。

実は、作品名を変更しようと思いますので、お知らせしておきます。

突然の話で申し訳ないのですがこれからもよろしくお願い致します。

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