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自殺ゲーム  作者: あおいいるか
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あおいいるか


「気が狂った。終わり」


私はsnsサイト、

Narotterにそう書き込み学校の屋上から飛び降りた。







はる「なぁなぁ、みな、お肉食べるってyoutubeの動画知ってる?」

みな「何それ?」

突然だが、

私には友達が少ない。

友達といえばはるちゃんぐらいだ。


自宅から離れたこのなろう高校に入学した私には最初友達がいなかった。

一人、購買でパンを買っていた私に声をかけてきたのがはるちゃんだった。

はるちゃんにも友達がいなく一人孤独を感じていたらしい。

そんな寂しがり二人はすぐに仲良くなった。


はる「恐怖動画なんやけど今、流行ってるんよ。みなも一緒にみよ!」

みな「いいけど、、」


ドカッ、!


「お前らうるさい」

怒鳴られた。

声の主はなつみだ。

はる「うち教室に戻るね」

みな「ごめんね。」

急いで教室に戻るはるちゃん。


私はなつみにいじめられている。

原因は私がなつみの彼氏たくみとsnsでやり取りをしたのがきっかけだ。


入学したばかりの頃、

することのない私はsnsに「ぼっちなう。」や学校で起こった些細なことをつぶやいていた。

その頃に仲良くなったのがたくみだ。

最初のやりとりはたくみから

「同じ高校なんですね!よかったら絡みませんか?」

というDMがきた。

することのない私は暇つぶしにでもなればと思い、

なにも考えずたくみとDMしていた。


当時は知らなかったのだがたくみはなつみと付き合っていたらしい。

彼氏を束縛しすぎるなつみは、

私とたくみがsnsでやりとりしているところを見つけ浮気していると思ったらしい。


そこから、

私のイジメの日々が始まった。

最初は無視だった。

少しでもクラスに慣れようとクラスメイトに自分から挨拶をしていた私だが、

隣の席の子がある日を境に無視をはじめた。

なつみがクラスメイトにあいつとは話すなとでも行ったのだろう。

顔が綺麗で気が強いなつめは、

自宅から近く進学した生徒も多い近所のなろう中学のリーダー的存在だった。

なつめが一声かければ、

私と仲良くなろうと思う生徒はクラスにはいなかった。

無視は当たり前、近くづくと人が離れていく、

物がなくなることもしょっちゅうあった。

誰が盗むんだのかはわからない、

クスクスと笑う声がどこかから聞こえる気がする。

隣で人が笑ってるだけでなんだか自分がバカにされてるような気分になる。



クラスにわたしの居場所はなかった。






今日も憂鬱な1日が終わった。

はるちゃんはバイトがあるらしく帰りは一人だ。

すごく時給のいいバイトらしく、

私にも頻繁にものをおごってくれたりしてはるちゃんは楽しそうだ。


自宅に帰り暇を持て余した私、

予定なんてものももちろんない。


みな「そういえばはるちゃんに言われてた動画見てみようかな?」

私はお肉食べるを見てみることにした。



みな「うわっ。気持ち悪い。」

内容は女の子がひたすら笑顔で豚を食べる動画だった。

しかし、

途中から女の子は調理されていない生きたままの豚を食べはじめていた。

泣き叫ぶ豚。笑顔の女の子。


みな「うぅ、、気持ちわるい。今日の晩御飯お肉じゃないといいな。今目の前にあったら吐いちゃいそう。」

気分の悪くなった私は猫の動画を見て癒されることにした。

みな「かわいいな。他にも猫動画ないかな?」

チャンネルに登録されている動画一覧を見てみる。


みな「あれ?この猫動画とお肉食べるの投稿者同じ人だ。」

こんなに可愛い猫動画と気持ち悪い恐怖動画を同じチャンネルに登録するなんてどういう神経をしているんだ?

みな「チャンネル名ブルーホエール?青い鯨かな?」

詳しく見てみるととあるアプリの運営者のチャンネルらしい。

気がつかなかったが、

各動画の説明欄にブルーホエールのへのリンクが貼ってある。

みな「暇だし。やってみようかな?」

どんなアプリかはわからなかったが、

友だちのいない私は時間潰しにでもなればと思いアプリをインストールした。

みな「さてと、インストールも終わったしどんなアプリなのかな?」


〜ブルーホエールへようこそ!〜

プロフィールを入力してください。⬇︎


みな「本名、住所、年齢、電話番号、えっ家族構成まで書くの、、、嫌だけど仕方ないな。」


どうやら簡単なプロフィールを入力して色んな人とコミュニケーションをとるアプリのようだ。


みな「出会い系みたいなものかな?まぁ出会わなければ大丈夫だよね」

簡単なプロフィールを入力し私はブルーホエールはじめた。


ブーブー

ブルーホエールからメールが届いた。

未読のメッセージが一件あります。

『管理者』new!

「はじめまして、ブルーホエールの管理者です。このアプリは管理者から届く様々なミッションを通じて

ユーザー同士のコミュケーションを活性化させるアプリです。

ミッション1

プロフィール画像を設定しよう。」


ミッションなんて大げさな言葉を使っているが、

なんてことはないsnsアプリの初期設定だ。


みな「さすがに顔がわからない人より画像があった方がいいよね。」


カシャ!!


みな「これでよし!少し恥ずかしいな。」

私は何枚か写真を撮り直し少しでも自分がよく見える画像を設定した。

本音を言えば管理者のプロフィール画像がイケメンだったこともありかわいいですね!なんて言ってもらえないかな?という淡い期待を抱きながらプロフィール画像を設定した。


『管理者』new!

「ミッションクリア!

悠久の巫女に一歩近づきました!

この調子でミッションをクリアしていきましょう。」


みな「悠久の巫女。変なの、、顔はかっこいいのに中二病なひとなのかな?」

イケメンな見た目とオタク気質な中身のギャップに私は少し管理者のことが可愛く見えてきた。


ドン!ドン!

お母さん「みな、ご飯よ。降りてきなさい。」


みな「はーい!今行く。」

もうこんな時間だ。

私は急いで下に下りた。


ブーブー

未読のメッセージが一件あります。

『管理者』new!



その頃私はこのアプリを少しかわったアプリぐらいにしか思ってなかった。



後に知ったことなのだがこのアプリは『管理者』を名乗る男からの様々な指示に従い50日目に自殺するゲームらしい。


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