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無気力な一日

これは、一人の男の物語…

♪音楽

「あなたにとってこの生活とは?」

「そうですね、言うなれば介護に近いでしょうか…はじめは女の子の友達ができてうれしかったんですけど。そんなことはなかった」

「普段はどんなことを?」

「そうですね…まず」

ほわんほわんほわん

「おはようございまーす…ってなんでリビングで伸びてるのさ。大学一限からでしょ、ほら起きないと」

「…やだ、自主休校」

「だめ、佳菜恵さんから頼まれてるんだから。というかこのやり取りしてるとツヨシさん怒るから。見られたら命ないから」

「修を犠牲にして私のソウルを守るの、はやく装備しなきゃ…」

「寝ぼけてる場合じゃないよ!また遅くまでゲームしてたでしょ!!ほら起きて、僕もバイトなんだから」

「そこは小足じゃないと…詰めに飛び道具は危険だよ…」

「はーやーく!!」

…昼

prpr…

「はい、って藍莉?どうしたの」

「修、休憩中だよね」

「うん」

「じゃあ迎えに来て、今日もう終わったから」

「…嘘はダメ、まだ講義あるでしょ」

「…」

「黙らない、ほら今日早く終わるし迎えにはいくから」

「車?」

「免許もってないの知ってるでしょ。自転車で行くから」

「えー、荷台いたい」

「じゃあいかないからな」

「ごめんなさい、まってます。我慢します」

……夜

「…ごはんまだ?」

「はいはい、今作ってるから」

「はやくー」

「チーズインにしないよ?」

「お願いします師匠」

「叫んだりはしないからね」

「zzz…」

「って寝息!?こんな時間に寝たらダメだって!!!」

「こういう感じですね」

「なるほど、うらやま…じゃなかった大変ですね」

「ええ、しかもなぜかツヨシさんが冷たいんですよ、もう踏んだり蹴ったりで…」

「ありがとうございました、では次回は美容師タカヒロさんに密着したいと思います。ではではー」

♪音楽

「ちょっと、まだ愚痴終わってないんだけど」

「しゅーしゅー…俺じゃなかったら殴ってるよ?いや、殴るよ俺でも」

某ドキュメント風に僕の変わってしまった日常が話していたというのに…つらい日常をせっかく発散してたのに…

「…おい、おまえらいい加減にしろ」

「…ツヨシさんなんでそんなに冷たいんですか?」

いや、変わらないように見えるんだけど…なんか冷たくされてる気がする。

あの日から僕のいつもは変わった

バイトがある日でも毎日朝は起こしに行き、大学へ連れて行く。

昼はつまらないことでも電話をかけてくる。

夜はご飯を作りに行く。

なにこれ、なんでこんなことになったの。僕お昼ごちそうになりに行っただけだったよねあの日

なのになぜだ。なぜこんなことに…

「おい、修何故か教えてやろうか?」

「はい、教えてください!」

ツヨシさんは腕を組み難しい顔をしてこちらを見つめた、そして…

「娘を取られたみたいでいやなの!!!!!!」

「それだけですか!ベタすぎる!!!!」

つづく

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