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休日のこと

今日はバイトは休みだ。ということで僕は健全な20代男子らしく…

「ありがとうございましたー」

ツヨシさんのところでお手伝いをしていた。なんで僕は休みの日だというのにバイトのようなことをしているのだろうか…

「お疲れ様修君。はい、お水」

「ありがとうございます…本当にもう手伝わなくていいんですか?」

「ええ、もうピークも終わったから。いつもありがとうね」

はい、いつも手伝ってます。お金がほしいわけではない。ただいつものことなのだ

僕は一日のほとんどを外で過ごしている。だからといって遊んでいることもほとんどなく、バイトかツヨシさんのところで手伝いをしているかだ。

「修君って彼女はいないの?」

「いませんよ」

一緒に休憩をしていた佳菜恵さんに突然こういうことを聞かれても僕は冷静に返す。そう、あくまで冷静に

「そう!じゃあちょうどいいわ!」

「ちょうどいいって何ですか、なんか傷つくんですけど」

「あら、ごめんなさい。ねえ修君、今日一日バイトないのよね?」

佳菜恵さんからこういうことを言ってくるときは何かある時が多い。ある、というか企んでいることがほとんどだ。僕は怖い…恐れを知らぬ戦士でもないので普通に怖い。なぜか怖い

「ええ、ないですよ」

ここで嘘をつけない弱い心を持っているのが僕なのです、はい。

「そう、なら…」

さて、なんだ?外掃除か…いや、その程度なら一日の予定は聞いてこない。隣町へ買い出しか?いや、それもない…じゃあ一体なんだろう。こんなに恐怖しておいてなんだがそんなに無茶なお願いをされたことは一回もないんだ、ごめんね。

「うちでご飯食べていく?」

「…はい?」

なぜかお昼をごちそうになることとなった、まあたまにあることなんだけどなんでわざわざ予定を聞いてきたんだろう?

「じゃあお父さんに変わってもらいましょうか、ピークも過ぎているから大丈夫でしょう」

「あ、はい」

珍しいな、佳菜恵さんも一緒にお昼食べるのだろうか。いつもは僕一人ごちそうになっているだけなのに。

佳菜恵さんは奥の厨房で夜の仕込みをしているツヨシさんのもとに報告し、戻ってきた。

なにかツヨシさんが言っているような気がしたが気のせいかな?

「じゃあ行きましょうか」

「え、外にするんですか?」

「何言ってるの、うちよ」

「え、でも行くって…どこに?」

なんか話が合わないぞ、いつも通りここで食べるのではないのだろうか

「だから、うち。私たちの家」

「なるほど…え?」

まさかのそっちでしたか…通りでかみ合わないと思った…

と、待てよ。なんだかんだ言って初めてじゃないか、ツヨシさん宅へお邪魔するの

ツヨシさんの家はお店の隣にある。だけど一度もお邪魔したことはない。

謎のまま僕は佳菜恵さんについていくことにした。


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