表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/21

第16話 妖精

少しずつ、ブックマークやPVアクセスが増えて嬉しいです。

この話でPVアクセス一万を超えそうです。

ありがとうございます(*'▽'*)


書いていたら、結構万能主人公な気がするのでタグを追加致しました。


前回のあらすじ

魔物にボコボコにされました。

 クレーターから飛び出すと、最初にフィーリアの安否を確認する為、テントの場所に向かう。

 パーティーメンバーに入っているので、フィーリアが何処にいるのか分かる。

 どうやら戦闘前と全く動いていないみたいだが、それでも確認したかった。

 遠くに離れていなかったので、駆け足でテントのある広場へ向かい、直ぐに到着した。


 外観だけはテントが移動したり、荷物も動かした形跡が見られない。

 アレだけの爆発音や魔物の鳴き声で全く変わっていないのは、寧ろこの辺には誰もいないと考えてしまうが、パーティー編成の効果のメンバー位置を示している場所は間違い無く、テントの中を示している。


 不振に思いながら、気配を消しながらゆっくりと、テントの中を確認する。

 テントの中を確認すると、フィーリアは防音布に丸まってふて寝をしていた。

 ふて寝をしてそのまま寝てしまったのだろうか、寝息を立てている。


 この光景には、驚きを通り越して呆れてしまう。

 村の中とは違い、動物や魔物に襲われるかも知れない状況の中で防音布を使って熟睡するとは思いもしなかった。

 一応、無事を確認して安堵をする。

 万が一、あの虹色鳥が襲撃していて、倒れているフィーリアの場所をメンバー位置を示していても溜まったもんじゃ無いからな。


 安堵をしたらお腹が空いてしまった。

 人間の三大欲求の一つには、逆らう事が出来ないのでリュクサックの中にある豆腐1丁を取り出す。

 お腹も空いてし喉も渇いているが、マドリーまでどれくらいかかるか分からないし、多少食料を残さないといけない。

 戦闘前に焼いたトースト2枚は、フィーリアが食べたようなので残って無い。

 なので今夜は、豆腐1丁が夕餉になる。

 豆腐1丁を持って、凍気で冷やして冷や奴を作る。

 但し、ネギと生姜と醤油が無い。


 高野豆腐じゃないかと思うかも知れないが、残念ながら凍結は出来ないし、氷も作る事が出来ない。

 文字通り冷やすだけしか出来ない。

 因みに炎気を可燃物を近づいても燃えないし、温めるだけの能力だ。

 炎気で温めておけば、何時でもホカホカのご飯が頂ける。

 いずれ、氷を作ったり炎を出したりしてみせる。


 凍気で冷やした豆腐を食べる為、ゆっくりとパックを開ける。

 豆腐のパックに入っている水は、飲むことが出来るので水を零さないようにゆっくりと啜り豆腐を頂く。

 ゆっくりと、豆腐を完食をするが空腹が満たされないので、先程の戦闘があった場所へ戻り探索でもしよう。


 本来なら、夜に動くのは危険極まりないのだが、気の纏う応用技の探知結界を使用して今回は対応する。

 探知結界は纏う気を自分を中心に薄く周囲に広げる技だ。

 探知結界の中に入ると、暗闇の中でも動物などの気配だけでなくどんな姿しているか分かったり、周囲にどんな物があるか分かる技なのだ。

 但し半径100メートル位しか使えないのが難点だ。

 熟練者によっては10キロ以上先の出来事が分かる人もいたらしい。


 探索の前に周囲を探知結界で辺りを探り、動物や魔物がいないか確認をする。

 確認をするも辺りに、魔物や動物がいないのが分かった。

 やはり、先程の戦闘が原因で辺りにいた動物達は逃げ出していなくなったようだ。

 安心して探索が出来るが、念の為に探知結界の中にテントが入るようにしておこう。


 戦闘をした場所を探索すると白色卵が5個に手羽先が2本簡単に見つける事が出来た。

 白色卵が落ちていた場所は白色鶏の付近で、手羽先が落ちていた場所は赤色鶏の付近にあった。

 一度離れているし、何処にいたか何て既に分からない。

 あくまで、その付近にいたはず位でしか覚えていない。

 それは、兎も角白色卵と手羽先を手に入れる事が出来たのは良かった。

 食材らしい物はあまりなかったからコレを手に入るのは助かる。

 その後、辺りを探索するがめぼしい物は無かったので、一度テントに戻り手に入れた卵と手羽先を置いて再度、探知結界で周囲を探る。


 周囲に誰もいないのを確認し先ほどと違う場所を探索する。

 戦闘した場所の反対側を探索すると、甘い匂いが漂ってくる。

 甘い匂いに誘われて、匂いの元に向かうと1本の木に果実をつけていた。

 周りの木よりは若干大きい木で、果実は梅の実のよう小柄な丸みをしていて、桃色をしている。

 美味しそうな果実だったので、木に登って1つ取って食べてみる。


「美味すぎる」


 何だこの果物は、小振り癖に香りも良い匂いをしてかなりの肉厚で甘みもあって超美味い。

 この1粒を食べただけで結構お腹が膨れるみたいだから、この実は腹持ちがかなり良いようだ。

 沢山あっても困るので、とりあえず6個もぎ取り他の食材を探しに探索する。


 他の場所を探索するが特に食材っぽいのは、見つからなかった。

 朝になったらマドリーに出発しないといけないし、これ以上探索しても無意味だろう。

 今日は、戦闘もしているしさすがに疲れてきた。

 テントに戻る途中、日当たりよさそうな場所で1.5メートルくらいの果実がなってる実を見つけた。

 その実は外観が蜜柑みかんのような形をしており、色が檸檬レモンのような黄色をしている。


 この実は、酸味を強いのだろうか。

 先ほどの果実を食べてお腹が膨れているので今は食べないが、とりあえず持ち帰ってフィーリアに聞いてみよう。

 この実も6個もぎ取りテントに戻る。



 テントに戻ってから、果実が傷まないように凍気で果実を冷やして、リックサックの中に閉まったビニール袋の中に果実を入れる。

 果実を入れた袋をリックサックの中に入れて、ミネラルウォーターに目が行く。


「そーいえば、じぃちゃんが治癒気で水を癒すと癒しの力を持った水になるって言ってたな」


 熟練の人が良質な水に治癒気で癒すとその水は治療水になり、大怪我を負った人や難病を患った人をたちまち治して言ったとかなんとか。

 じぃちゃんもミネラルウォーターで治癒気で癒して治療水にしていた。

 もっとも、じいちゃんは治癒気は苦手らしく怪我の直りが早くなる程度だった。

 それでも地元住民の人がじぃちゃんの治癒水を求めて訪れてる人がチラホラいた。

 治癒水を求めてくる人が言うには、治癒水とただの水は大分違うらしく、治癒水の方が遥かに美味らしく一度治癒水を飲んだら水道水がクソ不味くと力説していたのを思い出した。


 俺はやった事がないので、どれくらいの治癒気をミネラルウォーターに当てればいいか分からないので、今日の適当に当ててリックサックにしまう。


 こんな所かな、早く寝て明日に備えよう。

 フィーリアに野宿指令が出ているが、テントの中で休もう。

 わざわざテントがあるのだから、フィーリアが起きる前に出れば問題ないはず。

 テントの中に入り、横になると直ぐに眠くなったので眠りについた。






 何かがテントに近づいてくる気配を感じて目を覚ます。

 外を覗くとちょうど夜明け前で何かがこっちへゆっくりと向かって来ている。

 奇襲を仕掛ける時間にはちょうどいい時間だが、向かってくる奴からは敵意が感じられない、寧ろ好奇心で此方に来てるといった方がしっくりくる。

 幸い、向かってくる奴はテントの入り口の正面からやってくるみたいだから、テントの中で伺いながら気配を消しながらじっと待つ。


 誰かがゆっくりと、こちらに向かって来ており森の茂みからガサガサと音が鳴る。

 何者かによって茂みが音を鳴らしたのは間違いない、ならばどんなやつか拝ませて貰おう。

 そして、気配は森から出てきており広場にいるのだが、全く見えない。

 確かに、気配は広場にいるのは間違いないのだが目に見えてないのは、どういう事だろう。

 さすがに幽霊に気配はないと思うのだが、幽霊だったらこのままやり過ごそう。


 目に見えない何かは外に置いてあったリュックサックの辺りをグルグル回っているようだ。

 この近距離から観察して分かった事は奴はとても小さいって事だ。

 憶測だが、15センチくらいの大きさじゃないか思うそのくらいに気配が小さい。


 奴はリュックサックの鞄を空けてリックサックからガサガサと音がなり始めたのでガサ入れを始めたようだ。

 此方には気が付いていないようなので、テントから気配を消しながらゆっくりと出てそのままリュックサックに近づく。

 リュックサックの前まで来たが、リュックサックの中にいるらしくまだ気が付いていない。


 どうやったら、見えるようになるか考えて、目に気を纏ったらみえるのではと考え付いて実行してみる。

 気が付かれると逃げられるかも知れないのでゆっくりと目に気を纏い始める。

 纏うとぼんやりとだが何かの姿が現れてくる。

 目に纏うと見えてくるので、声を上げて喜びたいが声を上げてしまったら逃げられるかもしれないのでここは、グッと堪える。

 輪郭がハッキリと分かり小さな人型が見えたところで思わず、素手で小人を捕まえてしまった。


 素手で捕まえる事ができたので目の高さより少し下の位置に持ってくる。

 もしかして、この小人は妖精なのか?

 羽は生えてはいないけど、普通に空をふわふわ浮いていたし。

 水色の長髪で白をベースの服を着たちょっとグラマーな女の子な妖精さん。

 じっと見つめていると、この妖精はパタパタと手足を動かして逃れようとしている。


「あーごめん、ごめん。 直ぐに離すね」


 捕まえていた手を緩めると直ぐに握られた手から離れてリュクサックの後ろに隠れた。

 隠れはしたが、他の場所には移動せずにジッとしているようだ。

 暫くすると、顔だけひょこっと出して此方の様子を窺っている。


「突然、すまんな。 君が俺のリュクサックに入り込んだから小動物が餌を求めてきたのかと思ってな」


 君が小人だったからつい捕まえたなんて言ったら、直ぐに逃げ出しそうだから絶対に言わないけど。

 小動物がリュックサックに忍び込んだと言っても不振な点は無いはず。

 妖精は先ほど問いに答えるかのようにブンブンと顔を横に振る。


「君は、小動物じゃないって」


 今度は縦に頷いた。

 喋らないでジェスチャーで伝えてくる、言葉は分かるけど喋ることは出来ないのかな?

 それを伝えると、またもや頷いて答えてくれた。

 何やら、妖精も聞きたい事があるようなジェスチャーをしてくる。

 質問があるならどうぞっと言うと、リュックサックの陰から出てきてジェスチャーを始めた。


「俺、…君、……眺める、………不思議。 つまり何で君が見えるのか不思議って事?」


 妖精は、コクコクっと2回頷いた。 

 この妖精は、見える事に驚いている。

 もしかして普通は見えないのが当たり前なのかも知れない。

 どう答えよう、ガン見をしたら見えたと言ってもあまり信じて貰えないだろうし。

 実際ガン見をしたら見えたんだけど、どう答えよう。


「俺は、他の人よりちょっとだけ色んな物が見えるだけで、そのお陰で君が見えたわけ」


 この回答はちょっと心苦しいかなと自分でも思いながら妖精の返事を待った。

 少し考えるそぶりを見せてからコクリと一回頷いた。

 何か、とりあえずそういう事にしておこうとでも言いたげな返事だった。

 他にも聞きたい事があるらしく、次のジェスチャーを始めた。


「リュックサック、………頭がパァ、…えっ違う? 開く、……不思議。 ふむ、リュックサックの中身が気になるのかい?」 


 妖精は、コクコクっとまた2回頷いた。

 リュックサックの中身が気になるらしい、気になるようなものなんて無いはずなんだけどな。

 この子が気になる物って何だろうちょっと気になってしまう。


「ちょっとまって、リュックサックの中身を順番に出してあげるから」


 妖精は、嬉しそうに3回頷いた。

 さて何が気になるのだろう、リュックサックの中身をゆっくり取り出す。

 昨日確保した果実、空の豆腐パック、賞味期限が今日の豆腐1丁、未開封のもやし、食パン、ミネラルウォーター。

 ミネラルウォーターを取り出すとリュックサックをパンパンと叩いてこれだと合図と送る。


「この水が、気になるのかい」


 妖精は、コレが気になってる仕草を見せながら二回頷いた。

 気になるような物じゃ無いんだけどなコレ。

 もしかして、昨夜に治癒気を当てたのが原因で、それに惹かれて此処に来たとか。

 十分にあり得る、この子は多分水の妖精だと思うし。

 水色カラーで炎の妖精とか違和感が有りすぎて困るしな。


「この水、飲んでみるかい?」

「コクコクコク」


 妖精は、嬉しそうに縦に3回頷いた。

 コップ何て無いから、ペットボトルの蓋をコップ替わりにして、ミネラルウォーターを注ぎ妖精に渡した。

 ペットボトルの蓋を手に取るとチビチビとミネラルウォーターを一生懸命に飲んでいる。

 何だろう、この光景を見ると心が豊かになるのは何故だろう。


 妖精がミネラルウォーターを飲み終わると、とても幸せな表情をしている。

 そんな幸せそうな表情をしていると、もっと上げたくなるじゃないか。


「まだ、いるか?」


 妖精は、嬉しそうに3回頷いた。

 ペットボトルの蓋にミネラルウォーターを入れてもう一度妖精に渡す。

 先程と同じようにゆっくりとミネラルウォーターを飲んでいる。


 朝の日差しが登るまで、このやり取りをずっと繰り返していた。

評価をしてくださった方々は本当にありがとうございます。

感想や評価などは話を書き続ける気力になりますので、出来れば感想や評価をしてくれると幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ