出会い、そして
今回は実際の人物を題材に書いてみました。
知っているひとは知っているというなんとも内輪ネタな物語でございます。
興味があればお読みください。
クラスでも人気者の彼、尚井恵は、俺の一番の親友であった。
俺と恵との出会いは大学の講義であった。あいつがたまたま俺の斜め前に座ったんだ。小柄でほっそりとして色が白いから何故か高校生ぐらいに見えたんだったかな。それで恵に興味を持ったのが始まりだった。
それで授業終わりに気になって話しかけてみたんだ。
「あの、あ、あ、えと」
「えっ、あっあっ、はい?」
素晴らしいぐらいにお互いコミュ障で笑ってしまったね。今となれば笑い話で済むけど、あの時は本当に自分を恨んだよ。なんで自分があんな行動に出たのかもよくわからなかったんだったかな。ただ、なんでか少し話したいなって思ったんだ。
あっそうそう。言い忘れた。俺の名前は鶏内勇大だ。珍しい名字だろ。皆には「ちきん」って呼ばれてるがな。恵も恵で「なおー」って呼ばれているらしい。まぁそれはさておき。俺たちは次第に一緒に行動する事が多くなった。まぁ大学で初めてできた友達ともなれば当然の事だろう。
この間初めて一緒にレポートをやったんだ。あいつん家でな。俺たちはどんどん仲良くなっていった。類友ってやつかな。
ーーいつからだろう。あいつが俺に頻繁に触れるようになったのはーー
気づけば、あいつは何かと俺の腕に触れている。話している時、ふとした瞬間に。それに、
ーー何故俺はそれに安心感を覚えているのだろうーー
いつからか俺はあいつの事を….いや待て待て。俺たちは男同士なんだそんな事があってたまるか。
でも、甘え上手で弟みたいに可愛らしいあいつを見ているとなんだか、な。なんなんだろうなこの気持ち。この学部に女が少ないせいだ!そうだ!絶対、そうだ!そうだと…いいな。なんてな。
あいつ、甘いもの好きかな。次、持っていこう。
こうして二人は仲良く付かず離れずと後期を迎えた。
いかがでしたでしょうか。
この二人の芽生えてる感を出すのにとても苦労しましたが、なおーは多分なんとも思ってないんだろうな感を出すのにもとても苦労しました。
いやー大好きな二人なので仲良くなっていってもらいたいですね。