罪と罰
「『罰が運用されていない』と、総理はそう話していたな」
「教育現場では、罰ありきでは難しいと思いますが、現状も放置できない。また生徒だけでなく、問題のある教師も存在します」
「虐めは重大な人権侵害だ。あらゆる手を尽くす必要がある。『教育』で解決できないなら、『教育』の運用の仕方を変えるんだ」
「分かるような…分からないような」
「学校を査定する。生徒も教師もだ。平等に査定し、重大な虐めには相応の処罰を与えることだ」
竹上は村川にそう言うと、早速プログラミングを始めた。
数日後、新しいプログラミングが運用される学校に、竹上と村川が見学に赴いた。校長が校内を案内する。
表向きには校内は荒れてはいない。むしろそこが、この問題の陰湿さを秘めていると竹上は感じていた。
休み時間になると派閥ができ、規模の違いが生徒同士の分断を生んでいる。陰では大人しい生徒に対して、恐喝行為を行っているのも目にした。
村川は憤慨していた。とくに恐喝を見つけた際には叱り飛ばした。
「何だよクソババア、引っ込んでろ!」
村川は28歳だ。
「何とでも言いなさい!今奪ったお金返しなさい!」
「何だよそれ、知らねぇよ」
ニヤけて村川を挑発し、肩を押して突き飛ばした。村川は手首を捻り上げ、肘を極めた。生徒は手にした金を落とした。
お読みいただき、ありがとうございました。
下記と同じ世界観で活躍する竹上のストーリーを、連載で始めてみたいと思います。
宜しくお願いいたします
「査定社会」前日譚
https://ncode.syosetu.com/n4151lw/
「査定社会」
https://ncode.syosetu.com/n8327lv/




