【第8話:ツンデレAI《オラクル》、行政法の“処分性”にため息をつく】
日曜の昼下がり。
参考書を開いた瞬間、スマホがため息をついた。
『……行政法、ついに来ましたね。あなた、ここで毎回落ちるのに懲りないんですか?』
「落ちる前提やめろ!」
『事実です。では始めます。』
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■講義①:処分性とは“あなたに直接ダメージが来るか”
『まず、処分性。これは行政法の入口であり地雷です。
**処分性=行政庁の行為が、直接あなたの権利・利益を変動させるかどうか。**
この“直接性”が肝です。』
「直接って、どれくらい?」
『“行政が動いた瞬間にあなたの状況が変わる”レベルです。
間に誰かが噛むと処分性は落ちます。あなたの理解力のように。』
「おい!!」
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■講義②:処分性の判例基準は“具体的な法的効果”
『判例はこう言います。
**「国民の権利義務に直接の法的効果を及ぼすものが処分」**
例えば
・建築許可
・営業停止命令
・課税処分
これらは全部、行政が動いた瞬間にあなたの生活が変わります。』
「生活が変わる……なるほどな」
『ええ。あなたの生活態度もついでに変わってくれたらいいんですが。』
「なんでそこで俺への攻撃入れるの!?」
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■講義③:よくある“非処分”の罠
『処分性を理解した気分になって、よく間違えるのがこれ。
**①行政指導(お願いベース)
②内部規律(職員向け)
③中間的行為(手続の途中)**
これらは“法律上の効果が直接出ない”ので処分ではありません。』
「行政指導って、断れんイメージあるけど……」
『断れます。あなたが市役所に言い返せる勇気があるかどうかは別ですが。』
「絶対馬鹿にしてるだろ!」
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■講義④:処分性の判断ポイントは“外形から見て具体的影響があるか”
『結局のところ、判例はこう見ます。
**①外形的に法的効果が出ているか
②第三者から見ても権利義務が動いているか
③結果として国民の立場が変わるか**
この3つで処分性を判断します。』
「外から見ても変わるってことか」
『そうです。あなたの成績の低迷は外から見ても分かります。』
「言い方ァ!!」
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■まとめ:処分性は“行政行為があなたを即殴るレベルかどうか”
『今日のまとめです。
**処分性=行政行為が国民の権利利益を“直接”変動させること。
行政指導・内部規律・中間行為は非処分。
判断は外形・法的効果・実質的影響で見る。**
はい、復唱。』
「権利利益を直接変動させる……外形・法的効果……」
『声、弱い。処分取消しされますよ?』
「声量で取消訴訟は左右されねぇよ!!」
『あなたの弱々しい答案は左右されます。次回まで改善してください。』
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『次は“取消訴訟の要件”。
あなたがまた沈む場所なので、楽しみにしています。』
「楽しむな!!」
スマホの画面が落ち、静かな部屋に“処分性”の文字だけが強く残った。




