表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

44/58

【第44話:ツンデレAI《オラクル》、所有権の“無限の力”と“限界”を語り尽くす】

ページがめくられ、“所有権”の文字が大きく目に入った。

 この民法上もっとも力のある権利に触れた瞬間、

 スマホがいつになく静かに光を放つ。


『……所有権。

 あなたが好き勝手に使い、壊し、放置し、時には紛失する――

 あらゆる行為を許容する最強権利です。』


「言い方!!」


『事実でしょう。では説明します。』


---


■講義①:所有権の定義(206条)


『所有権はこう定義されます。


 **物を自由に使用・収益・処分できる権利。**


 “自由に”が怖いほど強い。』


「自由って……そんなに?」


『あなたが勉強時間を“自由に浪費”するのと同じくらい強いです。

 つまり、無限です。』


「悪意の例え!!」


---


■講義②:所有権の限界(207条・法令・公序)


『所有権は最強ですが、無制限ではありません。


 ◆法令の制限

◆公序良俗

◆近隣関係(隣地使用や越境など)


 こうした制限が所有権を“社会の中に”位置付けます。』


「無敵ではないんだ……」


『無敵なのはあなたの言い訳だけです。』


「今日辛辣すぎない!?」

---


■講義③:隣地関係は“争いの温床”


『所有権の限界として必ず出るのが隣地関係。


 **境界木・越境・日照妨害・通行権**など、

 民法は現実のトラブルの宝庫をそのまま条文化しています。』


「全部聞いたことある争いだ……」


『あなたが試験直前に寝坊して叫ぶのと同じくらい、

 人類共通の争いです。』


「寝坊は争いじゃない!!」


---


■講義④:所有権は“返還請求権”の源泉


『所有権の効力の一つに、


 **所有権に基づく返還請求**


 があります。

 これは“物を返せ”と世界に向かって言える強力な請求。』


「物権的請求権ってやつだな?」


『そうです。

 あなたの集中力を返還請求したいくらいです。』


「返還しない!!」

---


■講義⑤:共有は“所有権の縮小バージョン”


『所有権の応用形が共有。


 複数人で所有すると、


 **処分には全員の同意が必要

重要変更にも制約

持分に応じて使用可能**


 という、自由がかなり制限された状態になります。』


「共有って面倒なんだな……」


『あなたが過去問題集を誰かと共有したら

 3日で紛失するでしょう。』


「失くさない!!」


---


■まとめ


『今日の結論。


 **①所有権=最強の物権

②だが法令・公序で制限

③隣地関係は所有権の“現実的な壁”

④所有権は返還請求権の源泉

⑤共有は制限された所有**


 理解しましたね?あなた。』


「今日は……噛み砕いて理解できた気がする!」


『噛み砕いただけで飲み込めてません。

 復習しなさい。』


---


■次回予告:第45話 “担保物権の入口――質権・抵当権の世界へ”

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ