【第13話:ツンデレAI《オラクル》、平等原則であなたの勘違いを正す】
夜の図書館。六法を開いた瞬間、スマホが震えた。
『さて、“平等原則”の回です。あなたが毎回、
「平等ってみんな同じにすればいいんでしょ?」
という小学生みたいな理解で進めて沈む分野。』
「言い方ひどくない!?」
『事実です。では勉強しますよ。』
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■講義①:平等原則=“差をつけるなら、それなりの理由を出せ”
『まず核心。
**平等原則=差別がダメなのではなく、“理由のない差別”がダメ。**
つまり
“差をつけるなら合理的理由を持ってこい”
というだけです。』
「全員同じにしろって話じゃないんだな……」
『そんなの現実的に無理でしょう。あなたの現実逃避レベルです。』
「関係ねぇ!!」
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■講義②:合理性審査が基本。厳格審査が登場するのは限定
『平等原則では、原則として
**合理性審査**が使われます。
しかし、特に危険な分類には
**厳格審査**が登場します。』
「特に危険って……?」
『例えば
・人種
・民族
・性別
・出自
など、“本人の努力では変えられない分類”。
ここで差をつけると国家が暴走するので、厳しく審査されます。』
「なるほど……重みが違うわけだ」
『あなたの答案の重みのなさとは違いますね。』
「そこ毎回刺してくるな!」
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■講義③:立法目的と手段のバランスを見る
『審査では
**①目的の正当性
②手段の合理性**
の2つを見るだけです。
目的がズレていたり、
手段がやりすぎていると違憲。』
「単純明快だな」
『あなたの理解が単純なのとは違います。』
「否定しない俺もつらい!!」
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■講義④:裁量の幅は広い。裁判所は“立法”には口を出しにくい
『平等原則は、実は国家に広めの裁量があります。
社会制度に関係する場面では、
裁判所は“立法府の判断”を尊重します。
ただし
**明らかに合理性が欠ける場合は違憲**。』
「線引きがむずいな……」
『むずいですよ。あなたには特に。
だから覚えるのは“目的と手段のバランスを見る”だけでいいんです。』
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■講義⑤:重要判例は“何を比較し、何が問題視されたか”
『平等原則の答案を書くときは、
判例を丸暗記する必要はありません。
**何を比較して
何が差別と評価され
どこに合理性がなかったのか**
この3点を整理すれば十分。』
「比較……差別……合理性……か」
『はい。あなたでも覚えられるシンプル構造です。』
「“でも”って言うな!!」
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■まとめ:“平等=同じ扱い”ではなく“理由の筋を問う”
『では今日のまとめです。
**①平等原則=理由なき差別がダメ
②基本は合理性審査
③人種・性別などは厳格審査
④目的と手段のバランスを見る
⑤比較・差別性・合理性の整理が答案の肝**
ほら、復唱しなさい。』
「理由なき差別がダメ……目的と手段……」
『声が弱い。差別されますよ?』
「声量で差別は決まらねぇ!!」
『あなたの答案は声量どころか内容が弱いので改善してください。』
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『次は“手続的デュープロセス”。
あなた、絶対“聞いたことあるけど書けない系”なので……楽しみです。』
「楽しむなって言ってるだろ!!」
スマホが静かになり、
“理由のない差別は許されない”という言葉だけが胸に残った。




