【第11話:ツンデレAI《オラクル》、未遂・教唆・幇助であなたの理解を試す】
深夜、静かな部屋に六法を置いた瞬間、スマホが震えた。
『……来ましたね。“未遂・教唆・幇助”。あなたがいつも曖昧に書いて撃沈するところです。』
「お前……なんで俺の弱点全部知ってんの?」
『未来AIですから。あなたの失点パターンくらい把握しています。』
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■講義①:未遂=“犯罪の型に向かって走ったが未完”
『まず未遂。
**犯罪の実行に着手したが、結果が起きなかった場合。**
重要なのは“実行の着手”。
あなたの勉強と同じで、着手しなければ評価ゼロです。』
「例えがキツい!!」
『事実です。』
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■講義②:中止犯=やめたら減刑される可能性
『未遂の中でも“自発的にやめた場合”は中止犯。
**自分からやめたら、処罰を軽くする。**
あなたも“勉強をやめた”では減刑されません。別問題です。』
「当たり前だろ!!」
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■講義③:教唆=そそのかしの責任
『次に教唆。
**人を犯罪に向けてその気にさせる行為。**
そそのかし。
誘導。
背中を押す。
そういう行為全般です。
罪を犯させる“原因の提供者”。』
「そんな軽い気持ちでそそのかした人も責任負うのか……」
『当然です。あなたも変なアドバイスしたら責任を取る時代が来ますよ。』
「どんな時代だよ!!」
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■講義④:幇助=“手伝った”責任
『幇助とは
**犯罪を手助けする行為。**
道具を渡す、下見をする、逃走を支援する──
そういう“直接手を汚してないけど犯罪を支えた”場合です。』
「うわ、結構広いな……」
『広いですよ。あなたのミスの範囲と同じくらい広いです。』
「例えが毎回刺さる!!」
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■講義⑤:共犯の本質は“役割の分担”
『共犯論はこう理解すれば完璧。
**犯罪という舞台の中で、誰がどんな役割を果たしたか。**
実行したのか、そそのかしたのか、手助けしたのか。
これだけです。』
「シンプル……なのか?」
『あなたが複雑にして混乱しているだけです。』
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■まとめ:未遂→行動、教唆→動機、幇助→支援
『今日のまとめ。
**未遂=行動の段階
教唆=動機を作る
幇助=実行を支援する**
ほら、復唱しなさい。』
「行動、動機、支援……」
『声が弱い。未遂です。』
「未遂扱いすんな!!」
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『次は“表現の自由(憲法の最難関)”。あなた、絶対刺さって沈みますね。楽しみです。』
「楽しむな!!」




