表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/47

第8話〜闘いの唄 中編〜

「あんたはっ!」


エリアルが驚く。

声の主は・・・


「ドール・リオネット・・・。」


クラス達を襲ったクロムだった。


「クラスは、渡さない・・・。」


エリアルが素器を構える。フォルカも、つい最近使えるようになった素器を構えた。


「・・・フォルカと言ったか、武器を下ろせ。お前を傷つけるわけにはいかない。」


「なっ、なんで・・・僕を?」


ドールの目的は、クラスの捕獲だったはず。

それなのに・・・なんで・・・。



「お前を・・・助かるためだ、フォルカ。」



ドールの後方から聞こえた・・・とても懐かしい声。・・・忘れるわけがない、この声の主は・・・。



「兄・・・さん。」

「久しぶりだな、フォルカ。」

大好きで・・・憧れの兄、フィニカ・ティールがいた。


「どうして兄さんがここに?兄さんは大都にいるはずじゃあ・・・。」


「本日から、俺はそこにいるクロムの捕獲を命じられたんだ。」


兄さんが・・・クラスを捕獲しにきた?

そして僕を・・・。


「ちょっと、フォルカの兄かなんだか知らないけど・・・2人を連れて行かせないわよ!!」


エリアルが叫ぶ。

フィニカはドールの方を向いて、


「あいつは?」


と聞いた。


「あのクロムを連れ去った博士の娘とのことです。」

「ライシェス博士の娘か・・・放っておくのは少々危険だな・・・。」

フィニカは少しの間考え、ドールに命じた。


「・・・ドール、あいつも保護だ。」


「・・・了解・・・。」


そういうと、ドールが視界から消えた。

探そうとエリアルの方を向いたとき、



「あぁっ!!」


エリアルがドールに殴り飛ばされていた。


「・・・!!エリアル!!」


クラスがドールの方に走る。


「待ってクラス、僕も一緒に・・・。」


フォルカもクラスについて行こうとした。


ーーーしかし、



「・・・フォルカ。」



「・・・兄さん。」



槍型の素器を構えた兄が目の前に立っていた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ