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第21話〜Real〜




あたし、エリアル・ライシェス!!




父さんが連れてきたクロム『クラス』と一緒に、クラスを連れて行こうとするクロム『ドール』から、毎日逃げる日々を送っていたの。




そして・・・まぁいろいろあって『フォルカ』って言うなんか頼りない男の子と、『ユニィ』って言うお絵描き好きなアルフィと、『ウェルト』って言うムチャクチャ強いけどバカっていうか・・・質が悪いというか・・・。




・・・と、まぁこんな人たちと一緒に、さらわれたクラスを助け出す旅をしてるの!!





・・・んっ?




何で今さら自己紹介してるのかって?




それはね・・・






私が一応この話のヒロイン(?)なのにっ!全ッ然目立ってないのよっ!!




どっちかと言うとクラスの方がヒロインッぽいけど、私がヒロインなのっ!!本当だってっ!!




だから、私という存在を改めて紹介することによって、注目されようってわけ!!




だってさぁ〜・・・フォルカよりも存在感がなくなったら、私・・・絶対立ち直れないよ・・・。









「・・・・・・はっ!?」



エリアルは、閉じていた目を見開き、体を勢いよく起こした。




「・・・今の、夢?・・・にしてはスッゴく現実味があったけど・・・。」




乱れた呼吸を正しながら、寝ていたテントの中を見回した。




フォルカはまだスヤスヤと寝ているが、ユニィとウェルトの姿が見当たらなかった。



「・・・?」




二人が寝ていたところを念入りに探すが、二人の姿はない。




「外・・・かな。」




テントの入り口に手を伸ばそうとしとき・・・。






「二人共ぉ〜〜!!おっきろぉぉ〜!!」




「きゃっ!?」




ユニィが、銃弾の如く、入り口からこちらめがけて突入してきた。




「ちょっ・・・ちょっと!!危ないじゃないユニィ!!」




「あっ、エリアルお姉ちゃんは起きてたんだっ!なら早く外に出てねぇ〜。ウェルト兄ちゃんがさっ、朝食作ってくれてたよ〜!!」



「えっ・・・ウェルトが朝食を?」




「うんっ!待たせると絶対怒るから先に行ってて!私はフォルカお兄ちゃんを起こしてすぐ行くから〜。」



「わかった、じゃあ後でねユニィ。」




エリアルは、テントに二人を残し、ウェルトの元へ向かった。




少しして、フォルカの悲鳴が聞こえてきたが、聞こえてないフリをしてその場から離れた。










「はいってめぇらっ!!手ぇ合わせてぇぇ・・・いただきまぁ〜〜す!!」




「いただきまぁ〜〜す!!」




「いっ・・・いただきます。」




「・・・グズッ、いた・・・だきま・・・す。」




テンションが低い二人を差し置いて、テンション最高潮のユニィとウェルトは、朝食を口いっぱいにほおばっていた。




エリアルも朝食を口に運ぶ。




(あぁ・・・このカツオだしの豊かな風味、この麺の歯ごたえとのど越し、おいしい〜・・・って。)





「何で朝から天ぷらそばすすってんのよ〜〜っ!!」



エリアルの絶叫に、三人は箸を止める。




「ど・・・どうしたのっ、エリアルお姉ちゃん!?この天ぷらそばおいしいのに・・・。」




「確かにおいしいわよっ!?絶品よっ!!だけどねっ、朝から天ぷらそばなんて胃がもたれるわよっ!!」



「胃がもたれるって、どんだけデリケートで繊細な胃をしてるんだエリアル穣ちゃん!?」




「あんたらの胃が頑丈過ぎるだけよっ!!あとっウェルト!!ずっと突っ込もうと思ってたんだけど、穣ちゃんの『穣』の字が間違ってるわよっ!!正しくは『嬢』よっ!わかった!?」



エリアルの的確な突っ込みに、ウェルトは言葉を詰まらせる。




「ほらっ、フォルカも言ってあげなさいよっ!!」




エリアルは、フォルカの肩を強めに叩く。




しかし・・・





「・・・食事の時くらい、静かに食べようよ・・・エリアル。」




「うわっ!?テンション低っ!!?」




フォルカの予想を上回るテンションの低さに、エリアルが驚いた。



「低くもなるさ・・・朝、いきなりユニィの勢いがある頭突きで起こされるし、ここ最近エリアルまでボケに回って突っ込む量が増えるし・・・。」




フォルカから、次々とネガティブ思想が溢れだし、こちらまで呑まれそうになる。




(・・・どうにか話を変えなきゃ!!)




「えっと・・・そうだっ!今日はどうするの、ウェルトォ〜?」




エリアルはわざとらしく、ウェルトに聞いてみた。




「今日はここにとどまるっ!!ボウズとエリアル嬢ちゃんには、そろそろ戦闘慣れしてもらわんといけないからなぁっ!!」




「・・・うぅっ。」




フォルカのテンションが、更に下がる。




・・・余計なことをっ!!



「・・・嫌ならやんなくてもいいんだぜボウズ?俺はゴッドであり鬼じゃねぇ・・・。まぁ・・・やらないんなら今と変わらんだけで俺には全くと言い切れるほど被害はないからなぁ!!」




そういってウェルトは、勢いよく指をさしてきた。




「そっ・・・そんなのは嫌ですっ!僕を強くして下さい、ウェルトさんっ!」




「よしっ!よく言ったボウズ!!それでこそ男だっ!!」



そういってウェルトが、フォルカの背中を強く押す。



フォルカは、「痛いです。」と言いながらも顔に笑顔を作っていた。




(男って・・・こういうノリが好きなのかしら?)











「・・・っということで、ボウズとエリアル嬢ちゃんっ!頼んだぜっ!!」




「期待してるよぉ〜〜!!」




そういってウェルトとユニィは、親指を立てて笑顔を作る。




「やったぜユニィ嬢ちゃん、今日はご馳走の可能性大だぞっ!!」




「うわぁ〜いっ!!お肉っ!お肉っ!」




「「・・・・・・。」」




なぜ二人がこんなにも喜び、フォルカとエリアルが黙り込んでいるのか?





・・・理由は簡単、『戦闘訓練』も兼ねて『お昼ご飯の調達』をすることが、初めての特訓内容になってしまったのだ。




「食える食えないは俺が見てやっから、適当に狩ってこいっ!!」




「大漁を願ってるよぉ〜〜!!」




二人は、嫌なくらい笑顔で手を振って、こちらを送り出してくれた。




フォルカとエリアルは、ため息混じりに歩き出した。

間が空いてしまって、すいませんでした。




言い訳をするなら、エリアルちゃんをメインに話を書いたのですが・・・まぁネタが浮かばないことっ!




・・・クラスよりは、考えやすいと思ってたんですけど・・・今までで一・二を争うくらいアイディアが浮かびませんでした。




しかも、続きます。




本当、計画性がなくて申し訳ないです。

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