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【書籍化】カバンの勇者の異世界のんびり旅 ~実は「カバン」は何でも吸収できるし、日本から何でも取り寄せができるチート武器でした~  作者: 茨木野
第4部

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02.新次元へ

【☆★おしらせ★☆】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。


《啓介Side》


 僕、佐久平さくだいら 啓介には、悩みがある……!


 海岸にて。


「はぁ~……強いやつと戦いたいなぁ~」

『サイヤ人かい……?』


 僕の隣においてあるカバンから、ヒキニートさんの声が聞こえる。


 ヒキニートさんも僕も、そしてミサカさんことアイさんも、全員が召喚者。つまり、日本人なのだっ。

 だから日本の漫画のことを皆知ってるってわけ。


『強い敵と戦いたいっていうのは、レベリングのことかい?』

「うん。聖武具のレベルあげたいなぁって」


 聖武具。

 召喚者がこちらの世界に呼ばれる際に与えられる、固有の武器。


 聖武具は使えば使うほどレベルが上がり、いろんなことができるようになる。

 が、レベルが上がると、次のレベルにいくためには、膨大な経験値が必要となるのだ。


 僕の聖武具は、魔神のカバンへと進化してから、全くレベルが上がらなくなっている。


「魔物をたくさんカバンにしまっても、ぜーんぜんレベル上がらないんだもん」

『そりゃ、君のカバンには神の力が宿ってるんだ。それほど強大な存在が、次なるレベルに上がるためには、たくさん経験値がいるってもんだよ』


 僕のカバンは最初、勇者の鞄だった。

 けどいろいろあって進化し、名前が魔神になってる。


「やっぱ魔族だよなぁ。魔族の首が一番いい経験値になるもん。どこだよ魔族……! もう、最近ぜーんぜん見かけないんだもん!」


 人間に敵対する種族、魔族。

 この大陸に住む魔族は、ワルージョ女王と管理者アドミニストレーターの言いなりになっていた。


 黒幕を倒してから今日に至るまで、魔族と全く遭遇しなくなった。


「どこ行っちゃったんだろう? イラさんの眷属さんたちにも、手伝って探してもらってるのに、全然見つからないや」


 こないだなんかイラさんの眷属のドラゴンたちが来た。

 で、勝手に失禁して、勝手に僕の配下になったのである。


 君たちイラさんの配下じゃなかったのん……?

 イラさんとは、七大魔王のひとり。憤怒の魔王イラさん。


 いろいろあって今はイラさん、僕のカバンの中で休眠中である。

 でも少し意思疎通はできるのだ。


 眷属の件はイラさんに情報共有してる。

 彼女はおかしそうに笑っていた。


『魔族もアホじゃないからね。怪物2体もいるこの大陸から、離脱したんじゃないかい?』

「なにぃ!」


 そんな……怪物だって!


「どこどこっ? 怪物どこ!」


 そいつ捕まえたい! そいつの首をちょんぱして、カバンにしまえばきっと凄いたくさん経験値がっ。


『君だよ、あとアイちゃん』

「え、僕とアイさん……?」


 怪物……?


『うん。魔神と大勇者だもん』


 魔神。うーん、魔神ってそもそもなんなんだろうね。神の力とか言われても正直わからないし……。


 わかってることは一つだ。


「アイさんはしまっちゃおできないよっ。なにせ……僕のカノジョだからねっ」


 先日、僕はミサカさんこと、アイさんと結ばれたのだっ。

 晴れて……カップルとなったのである!


『ちなみにどこまでやったんだい?』

「わ! は、ハシタナイ! えっち!」


 そんなどこまでって……。 

 そんな……手をつないだり、ハグしたり……あと、ちゅ、ちゅーも……。


 そんなこと言えるかい!


「え、見てないよね? 見てたら経験値に……」

『わー! 見てない! 見てないからやめて!』


 するとカバンの蓋が開いて、中から可愛らしい、白い子犬が出てくる。


「スペさん! お昼寝はもういいの?」

『うむ、よく寝たのじゃっ』


 くぁああとスペさんがあくびをする。

 この子犬は、七大魔王がひとり、高慢の魔王スペルヴィアさん。


 ひょんなことから僕と行動をともにし、今では超親友。


『我はケースケと行動を共にしておるからな。ミサカと何をしてるかつぶさに把握しておるぞぉ~』

「わー! スペさんシーッ」


 わはは、とスペさんが楽しそうに笑う。


『まあところで、レベルが上がらない問題じゃったな。大魔王を探すのはどうじゃ?』

「それも眷属さんたちに探してもらってるんだけど……なかなか見つからないってね」


 七大魔王。

 スペさんを含めた、7匹の魔王が、この世界のどこかに封印されてるのだ。


 そのうち、

 高慢スペさん色欲ルクスリアさん憤怒イラさんの三人とは友達になった。


 でも残り四人の所在については、いまだ不明だ。


『確かに七大魔王を全員カバンに入れれば、レベルも良い感じにあがるかもね』


 でもどこにいるのかわからない……。


「魔族もどっかいっちゃうし、大魔王のみなさんの消息は不明。うーん、どうしよう」


 僕には目的がある。

 それは、カバンのレベルを上げて、死体となってしまった廃棄勇者さんたちを元に戻すこと。


 そして、召喚者全員で、元の世界に戻ること。

 まだ向こうには魂状態でしか帰れてないからね。


 アイさんたちと、肉体をきちんともって、向こうに帰りたいのだ。


 と、そのときである。

 ズドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!


「わっ! な、なんだっ! 核爆弾でも落ちたのかっ!」


 すっごい轟音とともに、地面がぐらぐらぐらっ、と揺れのだっ。

 すさまじい突風が横から吹いてくる!


 わぁーーーーーーーーーーー!


 ぼんっ!


『大丈夫か?』


 スペさんが巨大な狼の姿、フェンリルの姿に戻って、僕を受けとめてくれたんだっ。

 スペさん……やさしい!


『今のはミサカの闘気オーラじゃな』

「アイさん?」

『うむ。どこぞでミサカが剣を振るっておるんじゃろう』


 でも周りにミサカさんいないぞ……?


「けーすけくーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!」


 ん?

 上からアイさんの声がするぞっ。


 頭上を見上げる。


「けーーーーーーーーーーーーーーすけくーーーーーーーーーーーーーーーん!」


 アイさんが……空から振ってきた!


「わ! アイさん!」


 アイさんってば、炎をまとって落ちてくる!

 まるで巨大隕石のようだっ!


 でもでも、このままじゃアイさんが地面と激突して、怪我しちゃうぞ!


『いやそのまえにこの星が壊れちゃうから! あんな速度で! 勢いで! 大勇者が落ちてきたらっ!』


 そこで……!


蠅王宝箱ベルゼビュート!」


 シュゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!


 僕のカバンから無数の触手が生える!

 それはアイさんを包み込んで、そしてカバンの中にイン!


 そしてすぐにカバンからアイさんを取り出す!


「さっすがけーすけくんっ。わたしのこと、受け止めてくれるって、信じてたっ!」


 チュッ。


「あ、あうう……アイさん……皆見てるよぅ……」

「見せつけちゃえっ♡」


 チュッ♡


「た、確かにっ!」


 チュッ♡


 僕らはちゅっちゅっちゅっちゅ、してると……。


『アイちゃん何してたの、空の上で……?』

「空っていうか、宙?」


『宇宙?』

「うん!」


『ど、どうやって……?』

「え? 空を、走って! 日課のランニング!」


『あ、ああ……空歩スキルね。啓介くんも持ってる』


 空歩スキル。勇者の靴の固有スキルだ。履いていれば空を歩ける。


「ううん! 空歩なんてもってないよ!」

『じゃあ、どうやって空走ってたのさ?』


「気合い!」


 ……気合いで空を走れちゃって、しかもそのまま宇宙に行ける?


 うーん……。


「アイさん……すごいなぁ!」


 さすが大勇者だ!

 大勇者ならなんでもできるっ! すごい!


 アイさんと比べたら、僕もまだまだだなぁ!


『はぁ……。んで、アイちゃん、宇宙で何を?』

「日課の素振り!」


『宇宙空間?』

「うん!」

『宇宙服も身につけず?』

「あはは! セバっちゃんここ異世界だよ? 宇宙服なんて科学の結晶があるわけないじゃーん」


 宇宙服無しで宇宙にいたって……?

 アイさん……。


 やっぱすげー!


『……で? さっきのズドンって音は?』

「あ、そうそう! 宇宙で素振りしてね、今日は思い切り剣を振るったの! 久しぶりに! ワルージョ消し飛ばした時以来かなぁ」


 あのとき以来、アイさんは全力を出していない。

 というか、今もまだ本調子じゃないんだってさ。


 長いこと封印されていたから、体がなまってるとのこと。


「でね、ずばーん! て空間をぶったぎったら、空間の裂け目みたいなのみつけたのっ!」

「空間の裂け目……?」


 アイさんがうなずいて、手刀を構える。

 アイさんは凄すぎて、カノジョが全力で振るえる剣がないんだってさ。


「ちぇい!」


 ズバァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!


 アイさんが手刀を振る。

 すると……大きな空間の裂け目ができた。


 その向こうに……なんと!


「わ! すごい……灰色の空の、別の世界があるよ!」

『これは……別の次元。ぼくらが住んでいるの次元とは別の、異次元の世界だ』


 するとスペさん、ぴんっ、と尻尾を立てる。


『ケースケよ。この向こうから、大魔王の気配がするぞ』

「なんだって!」


 突如現れた別次元の世界!

 ここに……スペさんの友達が居るなんて!


「「いこうっ!」」


 僕とアイさんは口をそろえて言う。


『いや、この世界がどんな世界なのかわからないのに、行くのはまずいんじゃ……』


 と言ってる間に、僕とアイさんは中に入ってる。

 スペさんも後ろからついてきた。


 こうして、僕らは新しい場所へと向かうのだった!


 

【★大切なお知らせ★】


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