129.
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
「……で。いつまでそこで見てるのかな?」
僕は生首をぶら下げたまま、瓦礫の山の方へと視線を向けた。
あからさまな気配。
隠れる気があるのかないのか、殺気と恐怖が入り混じった視線が、さっきから僕の背中に突き刺さっていたのだ。
ビクゥッ!
僕が声をかけると、瓦礫の影で何かが大きく跳ねた。
そこにいたのは、数人の魔族たち。
頭から葉っぱを生やしたり、肌が樹皮のようになっていたり。
シソと同じ特徴を持つ、キエリュウの一族だ。
おそらく、シソの子供や親族たちだろう。
彼らはガタガタと震えながら、僕を見つめていた。
いや、正確には僕の手にある「シソの生首」を凝視している。
「バケモノ……召喚者は、バケモノだ……」
誰かが、掠れた声で呟いた。
失礼な。
ただの人間だよ。
「父上ぇ……ッ! 父上ぇええええええっ!」
幼い個体の一人が、涙を流して絶叫する。
親を殺された悲しみ。
怒り。
憎しみ。
それらが混ざり合った、どす黒い感情が渦巻いている。
だが、彼らは襲いかかってこない。
足が竦んでいるのか、それとも本能が「逃げろ」と警鐘を鳴らしているのか。
僕とルクスリアさんという、圧倒的強者を前にして、一歩も動けないようだ。
賢明な判断だ。
今ここで向かってくれば、親子仲良くあの世行きだったのに。
「召喚者どもめぇ……ッ!」
一族の代表らしき男が、血の涙を流しながら叫ぶ。
「覚えてろぉ! 貴様を、いや! すべての召喚者を、絶対に許さないからなぁ! 末代まで呪ってやるぅぅぅぅぅっ!」
捨て台詞。
典型的な、負け犬の遠吠えだ。
彼らは言うだけ言うと、脱兎のごとくその場から逃げ出した。
蜘蛛の子を散らすように、あっという間に姿を消していく。
「……追わなくていいの?」
ルクスリアさんが冷めた目で尋ねてくる。
「いいよ。面倒くさいし」
僕はシソの生首をカバンに放り込む。
それに、恐怖は伝染する。
彼らが生きて帰ることで、「召喚者はヤバイ」という噂が広まるなら、それはそれで好都合だ。
「さーて。メインディッシュも確保したことだし、魔族王のところへ行こうか」
僕は足取りも軽く、次なる目的地――この国の王が待つ場所へと歩き出す。
『……やばすぎるよあんた』
ヒキニートさんが、ドン引きした声で念話を飛ばしてくる。
『今の聞いた? あいつら「すべての召喚者を許さない」って言ってたよ? あんたのせいで、無関係な他の召喚者にまで、とばっちり食らうんじゃない?』
さっきのキエリュウ族の捨て台詞。
確かに、彼らは僕個人ではなく、召喚者という種全体を憎むような口ぶりだった。
このままだと、何も知らない他の召喚者が、街角でいきなり刺されるかもしれない。
「ないない」
僕は鼻で笑い飛ばす。
『ないの?』
「うん。キエリュウはザコだったしさ。他の召喚者たち、みんな強いから、もし襲われても返り討ちにできるだろうし」
もし返り討ちにできないなら、それまでの実力だったってことだ。
『……あんたこそ、真の魔王だよ』
ヒキニートさんの呆れ果てたツッコミを聞き流し、僕はルクスリアさんを連れて、魔族王の居城へと向かうのだった。
【おしらせ】
※2/2(月)
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