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【書籍化】カバンの勇者の異世界のんびり旅 ~実は「カバン」は何でも吸収できるし、日本から何でも取り寄せができるチート武器でした~  作者: 茨木野
第4部

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129.

【☆★おしらせ★☆】


あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。


最後まで読んでくださると嬉しいです。



「……で。いつまでそこで見てるのかな?」


 僕は生首をぶら下げたまま、瓦礫の山の方へと視線を向けた。

 あからさまな気配。

 隠れる気があるのかないのか、殺気と恐怖が入り混じった視線が、さっきから僕の背中に突き刺さっていたのだ。


 ビクゥッ!


 僕が声をかけると、瓦礫の影で何かが大きく跳ねた。

 そこにいたのは、数人の魔族たち。

 頭から葉っぱを生やしたり、肌が樹皮のようになっていたり。

 シソと同じ特徴を持つ、キエリュウの一族だ。

 おそらく、シソの子供や親族たちだろう。


 彼らはガタガタと震えながら、僕を見つめていた。

 いや、正確には僕の手にある「シソの生首」を凝視している。


「バケモノ……召喚者は、バケモノだ……」


 誰かが、掠れた声で呟いた。

 失礼な。

 ただの人間だよ。


「父上ぇ……ッ! 父上ぇええええええっ!」


 幼い個体の一人が、涙を流して絶叫する。

 親を殺された悲しみ。

 怒り。

 憎しみ。

 それらが混ざり合った、どす黒い感情が渦巻いている。


 だが、彼らは襲いかかってこない。

 足が竦んでいるのか、それとも本能が「逃げろ」と警鐘を鳴らしているのか。

 僕とルクスリアさんという、圧倒的強者を前にして、一歩も動けないようだ。


 賢明な判断だ。

 今ここで向かってくれば、親子仲良くあの世行きだったのに。


「召喚者どもめぇ……ッ!」


 一族の代表らしき男が、血の涙を流しながら叫ぶ。


「覚えてろぉ! 貴様を、いや! すべての召喚者を、絶対に許さないからなぁ! 末代まで呪ってやるぅぅぅぅぅっ!」


 捨て台詞。

 典型的な、負け犬の遠吠えだ。

 彼らは言うだけ言うと、脱兎のごとくその場から逃げ出した。

 蜘蛛の子を散らすように、あっという間に姿を消していく。


「……追わなくていいの?」


 ルクスリアさんが冷めた目で尋ねてくる。


「いいよ。面倒くさいし」


 僕はシソの生首をカバンに放り込む。

 それに、恐怖は伝染する。

 彼らが生きて帰ることで、「召喚者はヤバイ」という噂が広まるなら、それはそれで好都合だ。


「さーて。メインディッシュも確保したことだし、魔族王のところへ行こうか」


 僕は足取りも軽く、次なる目的地――この国の王が待つ場所へと歩き出す。


『……やばすぎるよあんた』


 ヒキニートさんが、ドン引きした声で念話を飛ばしてくる。


『今の聞いた? あいつら「すべての召喚者を許さない」って言ってたよ? あんたのせいで、無関係な他の召喚者にまで、とばっちり食らうんじゃない?』


 さっきのキエリュウ族の捨て台詞。

 確かに、彼らは僕個人ではなく、召喚者という種全体を憎むような口ぶりだった。

 このままだと、何も知らない他の召喚者が、街角でいきなり刺されるかもしれない。


「ないない」


 僕は鼻で笑い飛ばす。


『ないの?』

「うん。キエリュウはザコだったしさ。他の召喚者たち、みんな強いから、もし襲われても返り討ちにできるだろうし」


 もし返り討ちにできないなら、それまでの実力だったってことだ。


『……あんたこそ、真の魔王だよ』


 ヒキニートさんの呆れ果てたツッコミを聞き流し、僕はルクスリアさんを連れて、魔族王の居城へと向かうのだった。

【おしらせ】

※2/2(月)


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『加護なしの第八王女は、前世が社畜だったので王宮生活がイージーモードにしか見えない』


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― 新着の感想 ―
>もし返り討ちにできないなら、それまでの実力だったってことだ。 お前それケースケを雑魚扱いした阿保勇者どもと近い思考って自覚ある?ねえよなあ…… 対抗手段や能力を持ってからならともかく、まだ右も左もわ…
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