128.もうやだ
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
「はぁ……。本当に趣味が悪いのね、貴方って」
ルクスリアさんは呆れ返りながらも、僕の命令には逆らえない。
彼女が艶めかしい指を鳴らすと、宙に魔法陣が展開された。
色欲の魔王が持つ、死霊蘇生の力。
本来なら禁忌とされる、死者の魂を肉体に呼び戻す外法だ。
光の粒子が集まり、何もない空間から肉体が再構成されていく。
数秒後。
そこには、先ほど僕が木っ端微塵にしたはずの魔族、シソが全裸で転がっていた。
「……ッ!? ここは……おれは、死んだはずじゃ……」
シソが自分の体をまさぐり、生きていることを確認する。
そして、ゆっくりと顔を上げ――僕と目が合った。
「あ」
僕がニッコリと微笑むと、シソの顔色が青を通り越して土気色になった。
恐怖で瞳孔が開いている。
無理もない。
圧倒的な暴力で殺された相手が、目の前にいるのだから。
「ひ、ひぃいいいいいいっ! す、すみませぇええん! 許して! なんでもしましゅ!」
シソが床に額をこすりつけ、涙と鼻水を垂れ流して命乞いをする。
魔族としてのプライドも何もない、無様な姿だ。
うんうん、元気になってよかった。
「おかえりなさい」
僕は優しく声をかけながら、勇魔の短剣を真横に薙いだ。
シュパンッ!
軽快な音が響く。
シソの首がポーンと宙を舞い、ゴロゴロと床を転がった。
「よし、GET」
僕は転がってきた生首を拾い上げる。
うん、これこれ。
やっぱり、ちゃんと形が残ってないとね。
「……あれ?」
ふと、疑問が浮かぶ。
こいつの能力は『あべこべ』。
強い攻撃であればあるほど無効化し、反射する厄介な特性を持っていたはずだ。
さっき戦った時は、僕の攻撃を何度も防いでいた。
なのに、今の斬撃はあっさりと通った。
なぜだ?
『こいつの能力、パッシブ(常時発動)じゃなくて、アクティブ(任意発動)だったんだろうね……』
ヒキニートさんが呆れたように解説してくれた。
なるほど。
強い攻撃を弾くには、「弾こう」という意思が必要だったのだ。
だが、今のシソは僕への恐怖で心が完全に折れていた。
防御するどころか、思考すらまともに回っていなかったんだろう。
だから、ただの物理攻撃であっさり死んだ。
「なーんだ。じゃあ最初から、心をへし折っておけばよかったんじゃーん」
そうすれば、あんなに苦労して木っ端微塵にする必要もなかったのに。
次からは、まず徹底的に絶望させてから殺すことにしよう。
その方がエコだしね。
「……もうやだこの魔王」
ルクスリアさんが頭を抱え、ボソリと本音を漏らしていた。
あれあれ、ルクスリアさん?
間違ってますよ?
魔王じゃあないよ? 僕。
【おしらせ】
※1/30(金)
新作、投稿しました!
ぜひ応援していただけますとうれしいです!
URLを貼っておきます!
よろしくお願いいたします!
『奈落の【魔法杖職人】が、自分の作る杖は神話級魔道具だと気付くまで~「魔力ゼロの役立たず」と森に捨てられた元聖女、廃工房で物作りしてたら、いつの間にか世界中の英雄から神職人として崇拝されてた~』
https://ncode.syosetu.com/n9638lr/
広告下↓のリンクから飛べます。




