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【書籍化】カバンの勇者の異世界のんびり旅 ~実は「カバン」は何でも吸収できるし、日本から何でも取り寄せができるチート武器でした~  作者: 茨木野
第4部

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123/127

123.



 シソ・デ・キエリュウとかいう馬鹿みたいな名前のやつと、戦っている。

 名前の響きだけで力が抜けそうだが、実力は本物らしい。


 ちくしょう、こっちの攻撃が一切通じないぞ!

 どうなってやがるんだ!


蠅王宝箱ベルゼビュート!」


 俺のカバンから、無数の黒い触手がドロリと飛び出す。

 このままカバンの中に引きずり込んで、暗黒空間(カバンの中)に放り込んでやる!


 しかし!

 触手はやつを捕まえるどころか、ヌルッと滑って弾かれた。

 くそっ。生き物だから回収判定外なのかっ。


『ふんぬぅうううううううううううううううううううう!』


 スペさんが独楽のように高速回転しながら、思い切り、強靭な尻尾でシソを薙ぎ払う!

 ドゴォォォォォォォォォォォン!!

 凄まじい衝撃音が響き、土煙が舞い上がる。


「ふははは! きかーん! 蚊に刺された程度だわ!」


「『くそぉお!』」


 煙の中から、無傷のシソが現れた。

 あいつ、僕らの攻撃に全く動じてないぞっ。

 ちくしょうめっ。


 スペさんの攻撃によって、地面が砕け散り、無数の瓦礫が空中に舞っていた。

 その小指の先ほどの破片の一つが、放物線を描いて落下し。


 コツン。


 シソの頭に当たった。


「いっつぅう……!!」


 シソが頭を押さえてうずくまった。

 涙目で悶絶している。


 ん?

 なんか、シソが顔をしかめて居るぞ。

 あんな必殺の一撃は涼しい顔で受け止めたのに?


『破片による攻撃で、大ダメージ……? ケースケ君達の強攻撃きかないのに……まさか! そうか、わかったよ!』


 ヒキニートさんが、どうやら答えにたどり着いた様子。

 興奮した念話を送ってきた。


『アイツの能力アビリティは……【あべこべ】だよ!』


『あべこべ……?』


『そう、強い攻撃がきかず、弱い攻撃に大ダメージがくらうようになってるのさ』


『なるほど……!』


 俺はポンと手を打った。

 物理法則が逆転しているわけか。


『つまり、あいつに与える攻撃と、あいつが受けるダメージが逆になってるってことだ。わかるね……?』


 何でか知らないけど、恐る恐る、腫れ物に触るようにヒキニートさんが尋ねてくる。

 

『馬鹿にしないでください、僕の理解力を』


『そうだよね、高校生だもんね……。このくらいのことは理解できる……』


「つまり、今の攻撃よりもっと、超超超強い攻撃なら、一周回って大丈夫ってことですね!」


 俺は親指を立てて、白い歯を見せた。


『話聞いてた!?』


 ヒキニートさんの絶叫が脳内に響く。

 え、だって。強い攻撃が、弱い攻撃になっちゃうんでしょ?

 なら、判定不能なくらいの馬鹿力なら、バグって通るかもしれないじゃん!


『だめだっ! 脳みそまで悪魔に浸食されてしまってる!』


【お知らせ】

※12/27(土)


好評につき、先日の短編の、連載版、投稿しました!



『【連載版】スキル【リサイクルショップ】で捨てられた悪役令嬢(英雄)や神器を仕入れて修理したら、いつの間にか最強国家になってました 〜捨てられ貴族の楽しい領地改革〜』


https://ncode.syosetu.com/n0648lo/


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― 新着の感想 ―
流石にここはケースケの想定が外れてほしいところ。 マジで蚊が刺すような攻撃繰り返せばいいだけなのに、なぜわざわざ消耗でかい攻撃くりださにゃいかんと言うのか…… それこそ一周回って超回復超強化されたらど…
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