容赦はせん!
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
魔族王マゾキングのもとへ向かう僕たち。
でっかくなったスペさんの背に乗り、揺られている。
「はー……ひさびさのスペさんのもふもふだぁ~……」
「きもちい~」
よく干したふわふわのブランケットに寝転がっているような気分だ。お日様の匂いと暖かさに包まれて……ふぁ……。
『ケースケ達が喜んでくれて、我も嬉しいのぅ~♡』
のっしのっしと歩くスペさん。その背に揺られながら、ふと空を見上げて気づいた。
「……なんでお日様の光、ないの?」
こっちに来てからずっと薄暗い。昼も夜もない。
曇天がどこまでも広がっていて、雨の日みたいだ。
「ひぃい! すみません、それはわたしにはどうにもできません! 首斬らないでぇ……!」
リコちゃんが変なことを口走って、変なふうに怯えている。……どうしたんだろう?
「けーすけくんが、『太陽出せ。出さないと首取るぞ』って脅したように聞こえたんじゃね?」
ヒキニートさんが解説。むぅ……なんだそりゃ。
「だれその妖怪……」
「あんただよ!」
「僕そんなこと言ってないけど……」
「言ってなくても、そう聞こえるんだよ!」
ほんとおかしい。
「別に太陽出せなんて言ってないから安心して。ただ、どうして日の光がないのか聞いただけだから」
「あ、そ、そうなんですね……」
リコちゃんが本気で安堵の息をついていた。……僕、そんなに怖いです?
「こちらの世界は、勇者様がたの住む世界とは別次元に存在するのです」
「別次元……■庭の中、みたいな?」
ヒキニートさんが「そうだね」とうなずく。
「人間界の別次元に作られた閉鎖世界、それが魔族の世界っぽいね」
「ふぅん……全く別世界じゃなくて、僕らの世界の一部って感じ?」
「そんなところだろうね。だから太陽がない」
「なるほど……だから薄暗いのかぁ」
つまり、僕らの世界という大枠の中に、箱庭のように存在しているわけか。
「太陽がないと、植物育たなくない?」
「だね。だからこそ人間界に侵略してるんでしょ。資源と食料を求めて」
「ふぅん……」
経験値さんたちにも、そういう事情があったのか。
「それ聞いて、どう思った? 手心加える気になった?」
「あ、魔族だ。狩る……!」
「待てやぁ……!」
進む先に魔族が現れた。飛び出そうとする僕を、ヒキニートさんが押し止める。
「この話聞いた後でも、それなの!?」
「? 事情があろうがなかろうが、魔族は敵でしょ? 人をさらったり殺したりする魔族を許せるわけない。事情があるからって犯罪者を許せますか?」
「いやまあ、そうだけど……そうだけどさっ!」
【★☆読者の皆様へ 大切なお知らせです☆★】
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『地味な支援職【重力使い】の俺、追放されたけど美少女たちと最強パーティを作って無双する~重力の概念がないせいで、俺を役立たずと決めつけた元メンバーが土下座して「戻ってこい」とか言ってきたけど、もう遅い~』
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