半魔ちゃんの誤解
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
半魔のリコちゃんを蘇生させた僕たちは、魔族王マゾキングのもとへ向かっていた。
スペさんの超魔力感知で、敵の居場所はもう割れている。
「あとは一直線じゃな!」
「うん、スペさんありがとう。はい菓子パン」
「おほー♡」
むしゃむしゃ……しゃくしゃく……僕の頭の上で、スペさんがご機嫌に食べている。
「うぷ……」
「なんじゃ、半魔の娘よ? なぜ口を押さえる?」
リコちゃんが顔色を悪くしていた。
「ちょっと気分が優れなくて……」
「大変だっ。菓子パン食べる……?」
僕は取り寄せカバンを使い、現実世界から菓子パンを召喚する。
「ひいっ!」
「ひぃ?」
「食べます! 食べますから! 食べないでください!」
リコちゃんは慌ててパンを奪い、ばくばく食べ始めた。
……そんなにお腹すいてたのか。
「いや、けーすけくん。これ、脅迫みたいになってるから」
「きょーはく?」
ヒキニートさんがうなずく。
「“パン食べないと食べちゃうよ”って脅されてるように見えるんじゃない?」
「まさか! 僕、人間だよ? 人間が人を食べるわけないじゃん。引きこもってるとそんな常識も忘れるの?」
「はいはい」
む。軽く流された。
「とにかく、強要されてるように感じたんだと思うよ」
「えー……そんなつもりじゃなかったのに。楽しくなってほしかっただけなのに」
知り合いがつらそうなら、なんとかしてあげたいって思うじゃん? それだよ、それ。
「どうしたら笑ってくれるかなぁ~?」
「ひっ……! わ、わかりましたっ!」
リコちゃんは引きつった笑みを浮かべる。
「う、うへへ……あはははは……わーっはっはっは!」
「…………」
さすがに無理してるのがわかった。
「無理しなくていいよ」
「ひぃいいい! ごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ!」
「謝らなくてもいいって」
「わかりました! 謝りません! だから食べないで!」
「食べないってば……」
……僕のこと、何だと思ってるんだろう?
【☆★おしらせ★☆】
好評につき連載版はじめました!!
【連載版】異世界で死ぬほど努力して最強になった俺、現実世界で無双する ~異世界で鍛えた魔法で敵をワンパンしたら、なぜか異能力持ちの美少女たちに迫られて困ってます~
ページ下部にリンクがございます!!
または、以下のULRをコピーしてお使いください。
https://ncode.syosetu.com/n6368kw/