人間ってすげえな
半魔のリコちゃんを蘇生させた。
……半魔って、もろいんだなぁ。
でも、しょうがないよね。
「気をつけないとね、けーすけくん」
アイさんが、実に真剣な顔で言ってくる。
「半魔のリコちゃんは、人間の血が半分しか混じってない。だから、脆いのよ」
「アイさん……」
「あいちゃん……」
僕とヒキニートさん、思わず声を失う。そして――
「ですよね! 僕も思ってた!」
「ちょっと待てヤァあああああああああああああ!」
ヒキニートさんが、唐突にツッコミをかましてきた。
「そこは、“人間の血が半分【も】”だろうが!」
……ん? どういう意味だ?
「人間のほうが魔族より強いじゃないですか。その血が半分しか混じってないんだから、弱くなるのは当然かと。ね、アイさん?」
「そのとおり! けーすけくん!」
僕とアイさんの間には、しっかり認識の一致があった。
でも、ヒキニートさんは違うらしい。
「いやいやいやいやいや! 人間より魔族の方が強いんだよ!?」
「「まっさか〜〜」」
だってあいつら、ただの経験値にしか見えないよ?
「人間のほうがつよい」
「そう! だから、リコちゃんは可哀想だなって。完全な人間だったら、今よりもっと強くて、頑丈になれただろうに」
リコちゃんが、びくびくと怯えている。あれれ? どうしたんだろう。
「大悪魔さまと、大魔神さまの……言ってる意味が、わからない……」
「「??????」」
なんでだろう。
「だってお二人とも……に、人間じゃないじゃないですか……!」
――え?
えー? リコちゃん、何言ってんの?
もー、僕ら、人間なのにさあ。
「人間が強いっていうか、君らが異次元に強すぎるだけだって、これでわかったろ?」
「「え、でも僕たち、にんげんだよ?」」
「だからぁああああ! 君らはもう“人間じゃない”んだってばぁああ!」
「「いやいや、人間です」」
「それ主張してるの、君らだけだからぁあああああ!!」




