16.まぞころスイッチ
魔族狩りだ!
「「ひゃっはー!」」
僕とアイさんは、魔族の村へと突撃していく!
アイさんは幼児の姿をしてるけど、十分……早い!
僕と同じくらの速度で走れる! すごい!
「こんにちは!」「そして死ね!」
魔族の村……発見!
そして……魔族い~~~~~っぱい!
「あ……なn」ぐしゃああ!
アイさんのパンチが、近くに居た魔族に炸裂。
ぱあん! と魔族の体が、木っ端みじんに吹っ飛んだのだ!
すごい!
「ちょっとぉ……! 敵かどうか、調べてからって言ったじゃあないですかぁ……!」
リコちゃんが泣きながら言う。
「そうだよ、アイさん。殺しちゃ駄目な魔族かもじゃあないですかー」
「そっか。どうしよ?」
「大丈夫です! 夜王薬箱!」
僕が鞄を開けると、そこから、色欲の魔王ルクスリアさんが現れる。
「ハァイ……って、なにこのミンチ……?」
「アイさんがぶん殴って体ぱーん! させた、魔族……だったもの」
「ひぇ……」
ルクスリアさんが、引いていた。
「あ、相変わらず恐ろしいわね……大勇者……パンチ一発で体を破裂させるなんて……人間業じゃ……あ、人間じゃ無かったわね」
「とりあえず蘇生させて」
ルクスリアさんがうなずいて、力を発動。
彼女は超再生能力を持ってるのだ。
ぽんっ、と魔族がミンチから、人の形へと戻る。
「はあ……はあ……お、おれ……生きてる……?」
ちら、と僕はリコちゃんを見やる。
「こいつは?」
「え、えと……殺してOK、です」
「だって」「OK!」
ぱぁん!
再び、アイさんが魔族の頭を素手でぶち抜く。
またもミンチになる魔族。
「ひぃい……ひぃいい……。あ、あたしの……号令1つで……ひ、ひと……ひとがしぬ……」
がたがたがた、と振るえるリコちゃん。
「ほえ? どうしたのリコちゃん?」
血濡れた状態のアイさんが、爽やかな笑みを浮かべる。
「魔族は悪でしょ? 悪を滅ぼしたんだから。これはいわゆる……正義ってやつだよ!」
「…………」
リコちゃんは青ざめた顔で、その場に倒れたのだった。
「なんで?」
「それがわからないから、君はあっち側の存在なんだよ……」
とヒキニートさんに突っ込まれるのだった。
あっちってどっちだろう……?
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