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ペンギンの転生者  作者: 北の国のルルル
転生
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転生

初めて書く小説です。

最後まで書くつもりですが拙い文章や表現色々あるかもしれませんが

頑張ってみます。

お返事はできるかわかりませんが感想や★評価いただければありがたいです。


現代の都市で生活していたルルルは、ごく普通の青年だった。

趣味と言えば釣りと水族館通い。

とにかく魚が大好きだった。

唯一他と違うところと言えば異世界に並外れた憧れを持っている事だった。

子供の頃から自分が違う世界の住人であったかのように感じる事が多くあった。

好きな食べ物は魚類全般。

何故か水泳が得意!

ペンギンが大好きで愛しいとすら感じる。

そんなルルルの物語。


ある日、彼は趣味の釣りをするためにに湖に向かった。

出かけた時は天気も良く最高の釣り日和だった。

しかし、湖に到着すると足元もおぼつかないような深い霧に辺りは包まれていた。

(うーん、なんだか急に霧が濃くなってきたなぁ。今日は諦めて帰るか?でも……せっかく来たし少しは楽しんでから帰りたいな)

そんな風に考え、良い釣りポイントを探していると……


「あっ!」

彼は足を滑らせそのまま湖の中へ落ちてしまった。

直ぐに岸にあがろうともがいたが何故か身体が動かない。

(ううううぅぅ……凄く冷たいこの水……苦しい……)

何もできず身体が湖に深く沈んでいく。そして意識がだんだんと薄れていった。




気が付くと冷たい風が身体に吹き付けていた。

ゆっくりと目を空ける。

「なんだ、ここ!」

驚き、大声で叫ぶルルル。

そこには壮大な雪原と大きな岩、氷で出来た木のようなものが立ち並ぶ光景が広がっていた。

ルルルは周りを見回す。

いつの間にか知らない土地にいる、彼は戸惑った。

(ここは何処だよ?南極?……何事?)

周囲の景色をよく観察するが、TVでも見た事がないような風景だった。

ただ、ここが地球ではないことだけは理解できた。


(確か釣りに行ったはずだけど……湖に落ちたよな……その後の記憶がない……)

自分の記憶をたどるが結局、何故ここに居るのかは思いつかなかった。

しかし、少し思いあたる事はある。

立ち上がり、周囲を探検してみた。

周辺にあるものは、何もかもが知らないものばかりだった。

(と、いう事は?……やっぱり、異世界だよね?転生ってやつだよなぁ……)


どう考えても、それ以外あてはまらない状況だった。

異世界に憧れていたルルルは興奮した。

(まさか、異世界転生が本当にあるなんて……楽しくなってきたぞ♪)

そして、これから始まる出来事に期待を膨らませながら異世界の探検を始めるだった。


探索を始めたルルルは自分の身体に大きな異変がある事を感じた。

自分の手足を見てみると身体が人のものではない事に気づく。

(人間に転生したわけではなさそうだ。)

手はヒレ?羽根?のような形でうまく物を掴めない。

口?嘴?の部分もなぜかしっくりこない。

それでも、あまり気にせずに探索は続ける。

(まぁ、ラノベとかでよくある話だしね。人外に転生したのかもね)


体の動かし方に戸惑いながらも、数時間歩き回った。探索にも疲れ、身体を休めながら湖の岸辺に立って静かな水面を見つめていた。

(お腹空いたなぁ・・・・魚が食べたい・・・)

そんな事を考えながら湖を観察していた。

(魚が泳いでいないかな?)

その時、水面に映る自分の姿が目に入る。

「ん?………ペンギンがいる……可愛いなぁ。って俺じゃん!!」

自分の姿が大好きなペンギンであることに気づいて、喜びのあまり大声をあげる。

ルルルは自分がペンギンの身体に転生した事にこころの底から感動した。

柔らかい羽毛、短い足、翼のような可愛い手。

身体の全てが彼の大好きなペンギンそのものだ。


「新しい俺、やっぱり可愛いかもしれない……」


我ながら変だとも思ったが、素直に口にしてしまった。

自分がペンギンだと思うと意識も変わってくる。

ルルルは躊躇なく湖に飛び込み魚を求め始めた。

新しい体の感覚は最高だった。水の中で自由自在に泳げる気持ち良さは格別なだった。

水族館で泳いでいるペンギンを見て、水中を飛んでいるようだ。と感じていたが、今、正にそれを体験しているのだ。

(きっもちいい~!)

彼はペンギンに転生させてくれたこの世界に感謝し、新しいペンギン性が始まったことに喜びを感じていた。

お読みいただきありがとうございます。

少しずつ更新していきます。

宜しくお願いします。

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