帰省と変化
母と弟の誕生日が近い為、プレゼントを買って半月ぶりに帰省しました。
まあ、帰省とは言っても隣町。車を走らせれば半時間もかからない距離です。
ですが現在のコロナ流行状態を考えると仕事柄中々帰りづらかったのですが……誕生日ならぁということで思い切って夜勤明けに帰省です。
今日を逃すと次に帰ることが出来るチャンスというのが誕生日を過ぎてしまいますからね。
さてプレゼントを買った為、いつもと違うルートを通ったのですがそこで街の変わりようを見て何だか寂しい気持ちになりました。
実家があるのは小さな地方都市。北部はそれなりに栄えているのですが市役所やらがある南部は……な状態でした。
高校時代、友人がサボっていて先生に見つかった喫茶店や私がある漫画と出会った古本屋は潰れていました。
それどころかその傍にあったそこそこ大きなショッピングモール。
大勢の人でにぎわっていたそこは今や小さな調剤薬局があるのみで完全にゴーストタウンとなっていて看板が倒れていました。
弁当を作って貰えない時に寄っていたパン屋はヘルパーステーションになっていました。
他にも入った事はないけど通学中などにちらっと見た事ある数々の店。シャッターが下りていました。
実家に帰る度に町が少しずつ変化していきます。
新しく店が出来ていることもありますがやはり何かしら想い出があった場所が更地になっていたり、無理やりながらコインラインドリーに変わった元焼肉屋は結局人が入らず廃墟化。
すれ違った昔の彼女は小さな子どもの手を引きながらかつての親友と歩いていました。ああ、結婚したんだね。おめでとう。
寂しい変化、幸せな変化。色々な変化を目にしながら実家へと向かった私でした。