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目が覚めると白い空間にいた


ちょっと待って、状況をいったん整理しよう


えっと、下校途中に謎の光が目の前に現れて


そして、いきなりその光に私の体は包まれた


眩しくて目を閉じたら足が地面につく感覚がして、ここに至る


……どういう事?


とりあえずここはどこだろうか


私が頭を捻っていると、目の前に金髪の少年が現れた


にこにこと笑っていて、愛嬌がある


私は人が来たことに少しほっとしながらも訪ねた


「誰でしょうか?」


「僕?僕は神だよ」


「神?」


これにはさすがに驚いた


それでも敵意はなさそうなので、私はもう一つの疑問に答えてもらうことにした


「それでここはどこなのでしょうか?」


「ここは何にも影響されないところ。時間すらも影響されない」


「時間も?」


「そう。だから、此処はある意味永遠に時が止まっていると言ってもいい。だから、此処でいくら過ごそうが、外の世界では一秒たりとも立っていない」


「すごいところですね……」


私が素直に感心していると、神様は急に顔を引き締めた


「それで、君をここに呼んだ理由だけど」


「そういえば、どうしてなのでしょうか?」


「君って、とっても不幸だったでしょ?」


「はい、まぁそうですね」


「それってさ、実は、僕の友達の調節ミスなんだよね」


「……え?」


「君はとてもいい人だから運がよくなるはずなんだけど、僕の友達が調節をミスったせいでとても運が悪くなっちゃったんだよね。本当にごめん」


神様はそう言うと、私に向かって頭を下げた


「しばらくは天界で君を見守ってたんだけど、ちょっと不幸すぎるなと思って、君をここに呼び出したんだ」


「そうなんですか……」


「そして、君にもう一つの選択肢を与えることにした」


「もう一つの選択肢?」


「ちょっとさ。異世界に行ってみない?」


「はい?」


「地球とは異なる世界。ああ、でも安心してグロかったりはしないから。そこは剣とか魔法とかが使える世界。魔物とかもいるよ。まぁ、RPGゲームを想像してくれると助かる」


「ほう」


「あと、簡単にお陀仏しない様に最強レベルのステータスにするし、僕の加護もつけてあげる」


私は少し考える


「別に、断ってもいいよ。その場合、地球に戻してあげる」


正直に言って私、地球が楽しかったわけではない。


逆に辛かったんだよなぁ。


だから、異世界で人生やり直すっていうのもいいかもしれない


「行きます」


「分かった」


神様がそう言うと、私の体は再び光に包まれた


「異世界には体を用意してある。出身不明が怪しまれない様に10歳ぐらいの子供にするよ。最初につくのは人がいない森の中。魔法の練習に関しては書物を用意してある。食料もある程度はあるから」


「何から何までありがとうございます」


光が強くなる


「では、新たな人生を楽しんで」


神様の言葉を最後に私の意識は途切れた




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