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香織:第五話  帰ってきた♪

 私が師匠の元を離れて約4時間。私は電車に揺られている。

特急電車に乗っていて、2人ずつ座れる席なんだけど、私の隣には誰もいない。ま、好都合だけどね♪

それに、目の前には弁当を食べれるようになのか、テーブルがある。今、私はそのテーブルにおにぎり3個とペットボトル、パソコンを置いている。


 師匠が勝手に荷支度を整えてくれていた鞄の中を調べたら出てきたの♪

味は、梅と、鮭と……、昆布。あ〜、もう最っ悪!! あんの師匠、私が昆布嫌いなの知ってて入れて来るんだもん! ムカつくわ〜!!

 ムカつくけど……、でもついさっき悪意の籠りまくったメールを送ったばっただし、ちょっと罪悪感もあったりして、ストレス解消する気にもなれない。


 そして、そのパソコンにはなぜだか私のナレーションとやらが現れて、勝手に文字を書いていってしまうの。その原因は、この師匠にもらった、今、私の左手の人差し指にはまっている、赤い石が付いている指輪らしいの。どうやっても取れないのよね〜。




 う〜ん……、こういうときこそナレーションに訊いてみようか。そう思い立ち、思い切って聞いてみることにする。


ねぇ? どうやったらこの指輪を取ることが出来るの?

『名前付けて欲しいな〜♪』

 指輪は取れるの?

『な・ま・え! つけて欲しいな〜♪』


 どうやら、このナレーションとやらは、名前をつけるまでは何も言わないようだ。全然質問に答えてくれる気配がない。仕方なく私は考える。

 


 ……わかったわよ。え〜っと……じゃ、ストーリーでいっか!

『適当だね?』

 悪い?

『いや? 気に入ったよ〜♪ 有り難う!!』

 気に入ってくれたようで何よりね! それにしても、……この話し方的に、もし姿があったら可愛いんだろうな〜。

『え? 僕、そんなに可愛い? 照れるな〜♪』

 残念だけど、私にはパソコンに写った文字しか見れないから、可愛いとは言えないわねぇ。

『う〜ん……じゃぁ、ファイルの[ナレーション参上!!]っていうのを押して〜♪』

 え? そんなのあるの?

『勿論だよ〜♪ だって、このソフトは師匠が作ったんだよ〜♪』


 そういえばそうなのよねぇ……、信じられないことに、あの師匠は科学者だったんだものね。 早速私は[ナレーション参上!!]というのを押した。



『え〜っと、5秒待ってね〜!』


 待つほどの間もないけど、取りあえず待つ。調度いいからお茶飲もうかな?

 私はテーブルの右側にあるペットボトルを持ち、お茶を飲んだ。常温のお茶は、乾いた私ののどを、十分潤わせてくれた。生き返るわ〜♪

 お茶を飲み、満足してパソコンを見てみるけど、ストーリーらしきキャラクターは映っていない。 ポ〜ッと見ていると、また文章が現れてきた。


 

『今、画面見てるよね? よし! 行くぞ〜!!』


 ここまで書かれた後、画面は一瞬白く光り……え!? 何この光り!? 眩しい!!

私は思わず目を瞑ってしまった。


 ――しばらくたって、恐る恐る目を開いてみると、画面には人懐っこそうな感じの、金髪の……、大体6歳ぐらいの男の子が映っていた。結構可愛い、だって、絵なんだもん!!


『エヘへへ〜、可愛いの? 照れるな〜♪』


 文章が増えていくと同時に、ストーリーの口も動く。でも、音を出していないからか、くちパクにしか見えない。


『音を出したらね〜、ちゃんと声も出るんだよ〜♪』

 へ〜、どんな声なの?

『知らな〜い。だって、聞いたことないんだもん! でも、音を出すときは〜、そのまえに初期設定の声を確かめたほうが良いと思うな〜。』

 え? なんで? よくわからない忠告ね。

『悪戯好きのキャラもいるからさ〜、もしかしたら、声が源蔵かもしれないじゃん? ハッキリ言うと〜、僕の声が源蔵の声だったら気持ち悪いでしょ〜?』


 自分の脳内キャラクターにそんなことを言われてしまうなんて、なんか師匠が本当に可哀想になってきたわ。

ストーリーは、こんなにちょっと悲しいことを言っているのに、絵だけは天真爛漫に笑っている。私は気になることを聞いてみる。


 ねぇ? 怒った顔ってできるの?

『ん〜? できるよ〜♪』


 そう返しながら、ストーリーは、怒って見せた。頭の右上から怒りマークが出ている。そして頬を膨らませて顔を真っ赤にしている。ハッキリ言って、全然恐くない、どころか可愛い!!


『照れるって〜♪』


 そう返しながら、今度は頭を書いて、私から目を逸らしている。

なんだか、いとこの子供を思い出すわ〜、初々しくて可愛らしい。



『そうそう、今日から香織が住むところはね〜、沖津市にあるマンションだからね〜♪』

 へ〜、どうやって行くの?

『う〜んとね、多分あともう少しで沖津駅に着くんだ〜! 駅から出て、一番最初に見えるのが、35階建てのマンションで〜、それが香織が今日から住むところだよ〜♪ 詳しくは、鞄の小ポケットを見れば書いてあるよ〜♪』


 小ポケット? 私は鞄を見た。確かに、左側には小さなポケットがあった。中を探ると……、あ、あった! 小さく4つにたたまれている紙を発見した!!


 読んでみると……


『沖津市 爽やかマンション 21階の2135室』


 とだけ書いてあった。21階か〜、結構高いわね♪ 夜景とか楽しみだな♪


 

 しばらくすると、沖津駅に着いた。私は荷物をしまって電車から降りて、切符を出して駅の外に出た。



 前を見ると、爽やかマンション、私が住むとこね。右を見ると、高いビルがいっぱい。左を見ると、すっごい人ごみで何がなにやらわからない。


 この光景を見て思った。


 うん。ここは都会だ。 なんか、気分が、テンションが高くなってくるわ〜!!!


 周りをもう一度見回して、都会を再確認する。


 よっし! 都会に帰ってきたーーーー!!!!!

更新が遅くなってすいません!!!

どうでしたでしょうか!? 話の内容は!?


これからは、本当に悩むんですが、先にキャラを出していきたいので、次回はおそらく別のキャラになるかもしれません。でも、香織の話も進めていくつもりです!

どうか、見捨てないでくださいね? 

 

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