二十年後のスクリーン
昔ヒットしたハリウッド映画の二十年越しの続編が公開されたので、久しぶりに映画を見に行った。早めに出たつもりだったのに、映画館に到着した時には時間を五分も過ぎていた。以前はちゃんと時間に間に合うように行動できていたのに、最近何かとルーズになってきている。
慌ててチケットを買い劇場に入ったが、長い予告編がまだずるずるとやっているところだったので、本編には間に合った。公開されたばかりとあって劇場は8割方埋まっている。
正直に言うと一作目は映画館では見ず、サブスク配信されてからようやく見た。の割に公開初日から劇場に足を運ぶほど、この作品が好きになっていた。まあアグリーベティというこの映画に似た設定の海外ドラマにハマっていた私は好きに決まっていたのだが。
自分と同じくファッションの世界で働く登場人物たちに感情移入するところもあったが、自信を持ってこの仕事が好き、という彼女たちに私は果たしてそんな事が言えるだろうか、と深く考えてしまった。
他の仕事に比べれば向いていると思うし、ファッション自体は好きだ。だがこの仕事を一生続けたいかと聞かれるとうんとは即答できない。
安月給なうえ、立ち仕事なので結構体力も使う。それにファッションという舞台で仕事をする以上何歳まで店員として雇ってくれるのだろうか。
必ずしも歳を取って老化する事が悪い事とは思わないが、二十年経っても二十年前とほぼ変わらずキラキラと美しい、スクリーンの中の彼女たちを見ると、私も二十年後あのようにいられるだろうかと考えてしまう。
私は鑑賞後、ショップでパンフレットを購入して、劇場を後にした。一作目と今回の彼女たちを見比べるため、前作のパンフレットも、メルカリで探してみようかなと考えながら。




