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恋に不器用なケモミミBL♂溺愛イケ甘ダリ黒豹×恋愛難美人バーテン雪豹『ロドンのキセキ◆瑠璃のケエス◆輝石ノ箱ヨリ◆芽吹』全21話  作者: 偲 醇壱
◆ CocktailGlass ◆

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Drop.019『 CocktailGlass〈Ⅰ〉』【4】

「“つい”? ――“つい”、なんですか?」

「え?」

 桔流の言葉に、花厳はまた、桔流の瞳を見つめ返す。

 桔流は、微笑みながら、伺うようにして続けた。

「“そのつもりで”――、じゃなくて?」

 花厳は、それにひとつ間を置くと、しばし真剣な面持ちで言った。

「――“そのつもりで”、でも……、――いいの?」

 桔流は、そんな花厳に、目を細めて笑み、言った。

「花厳さんが本気なら、――“いい”ですよ」

 花厳は、さらに問う。

「本当に?」

 桔流は、にこりと頷く。

「はい……」

 そして、次に愛らしく首を傾げると、続けた問うた。

「でも、花厳さんは、――それで、後悔しないですか?」

 それに、花厳は、はっきりと言った。

「もちろん。――後悔なんて、するわけがない」

 すると、それにくすぐったそうに笑った桔流は、次いで、しばし上目遣いに問う。

「じゃあ……。――浮気も、しないですか?」

 そんな桔流に、穏やかに笑んだ花厳は、それにもはっきりと言った。

「しないよ。――こんな素敵な恋人が居るんだから。――浮気なんて、頑張っても出来ないよ」

 桔流は、それにまたくすぐったそうにすると、

「ふふ。――だといいですけど」

 と言い、幸せそうに笑った。

 そんな桔流が、またひとつ、嬉しそうにリングを撫でると、今度は花厳が言った。

「桔流君は?」

 それに、桔流は首を傾げながら言った。

「俺? ――浮気ですか?」

 花厳は、眉根を寄せて笑う。

「ははは。――違う、違う。――そこはまったく心配してないよ」

 そんな花厳は、すっと桔流の頬に手を添えると、しばし赤らんだ頬を撫でながら続けた。

「桔流君は――、俺で、後悔しないの?」

 桔流は、それに微かに目を見開くと、微笑み、言った。

「もちろん。――しないですよ。――“後悔なんて、するわけがない”、です」

 花厳は、そうして、少しばかり前に自身が紡いだ言葉を重ねた桔流に、額を寄せると、さらに問うた。

「本当に?」

 問われた桔流は、直接触れ合わずとも花厳の体温を感じるほどの距離で、花厳を見つめ返し、ひとつ瞬くと、言った。

「はい……」

 花厳は、それにひとつ笑みを零すと、絡めた視線をほどくなり、花厳を誘うようにうっすらと開かれた柔らかな薄紅色に口付ける。

 そして、少しだけ離すと、微かに触れ合わせながら紡ぐ。

「良かった。――幸せにするよ」

 花厳の腕の中、桔流は笑みを零す。

「ふふ。――俺、今でも十分すぎるほど幸せなんですけど……。――もっと上があるんですか?」

 花厳は、そんな桔流の頬をまたひとつ撫で、言う。

「もちろん。あるよ。――楽しみにしてて」

 それに、桔流は幸せそうに笑う。

「ふふ。はい……」

 その桔流に、またひとつ笑むと、花厳は言った。

「そうだ。それと。――今回は一応、普段の贈り物のひとつとして買ったものだったから。――今度、“そのつもりの贈り物”も、ちゃんと用意したいんだけど……。――いいかな? ――逃げるなら、今のうちだけど」

 桔流は、それにも嬉しそうに笑う。

「ふふ。“逃げるか、逃げないか”。――選ぶまでもない選択肢ですね……」

 そんな桔流に、花厳は悪戯っぽく問う。

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