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恋に不器用なケモミミBL♂溺愛イケ甘ダリ黒豹×恋愛難美人バーテン雪豹『ロドンのキセキ◆瑠璃のケエス◆輝石ノ箱ヨリ◆芽吹』全21話  作者: 偲 醇壱
◆ LemonJuice ◆

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Drop.015『 LemonJuice〈Ⅱ〉』【2】

 そんな桔流が、初めて恋をしたのは、――桔流が所属していた研究室を担当する教授だった。

 また、その教授も、成績優秀で、自身が担当する分野に意欲的な桔流を、大層気に入っているようであった。

 そのような事もあってか、教授は、桔流が初恋を経験する前から、助手役として、事あるごとに桔流を連れ立った。

 時には、教授と学生という関係性はそのままに、二人で飲みに行く事もあった。

 そのような中で、教授は、度々と桔流を褒め、称賛し、桔流という存在への喜びを言葉にした。

 無論、そこに、下心などはなかった。

 その証に、教授は、桔流に対し、一度たりとも下心を思わせるような行いをしてこなかった。

 だからこそ、桔流は、その教授に惹かれ――、恋をした。

 そして、その恋心を、より一層大きなものにしたのは、――教授がバイセクシャルである、という事実だった。

 その事実が判明したのは、二人きりの研究室で、何気ない雑談をしていた時の事だ。

「――桔流君もそうだったんだね」

 夕陽の差し込む静かな研究室で、教授が穏やかに言うと、桔流はにこりと笑む。

「はい。――あ。因みに先生は、今、どちらとお付き合いされてるんですか?」

 そんな桔流の問いに少し慌てると、教授は気恥ずかしそうに言う。

「あ、あぁ。僕かい? ――いやぁ、ははは。それが。その。実は僕。今は、フリーってやつなんだよね。――恋愛経験が少なくて……なかなか……」

 桔流は、それにも笑んで言った。

「ふふ。なるほど。――でも、恋愛って焦ってするものでもないと思いますし。――本当に好きな人が居ない時は、フリーでも、全然いいと思います」

 そして、桔流は、その日をかっかけに、教授の恋人になる事を夢見るようになった。

 そんな桔流は、その翌日から、より一層、教授との時間を多く持つようになった。

 すると、日々の努力が実っての事か、少しずつながら、教授は、桔流に対してスキンシップをとってくれるようになっていった。

 その中、さらに、桔流が頭を撫でられるのが好きだと知ると、二人きりの時は、褒め言葉を紡ぎながら、桔流の頭を撫でてくれるようにもなった。

 そうして、すっかり恒例となったスキンシップをとりながら、教授は、その日も桔流に笑んだ。

「桔流君が色々と頑張ってくれるから、僕も研究が捗るよ。本当にありがとう。――でも、最近は、恋愛の事を色々教えて貰ってる分、どっちが先生だか分からなくなってきたね」

 桔流は、その大きな手の温もりの余韻に浸りながら、笑う。

「ふふ。俺はただ経験した事をお話ししてるだけですから。――そんな大した事はしてませんよ」

 そんな桔流に微笑み返すと、教授は言った。

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