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恋に不器用なケモミミBL♂溺愛イケ甘ダリ黒豹×恋愛難美人バーテン雪豹『ロドンのキセキ◆瑠璃のケエス◆輝石ノ箱ヨリ◆芽吹』全21話  作者: 偲 醇壱
◆ WhiteCuracao ◆

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Drop.012『 WhiteCuracao〈Ⅰ〉』【6】

 桔流はそれに、またくすぐったそうに笑うと、

「じゃあ、お利口さんに寝る代わりに、こっちにもください」

 と、小首を傾げ、艶っぽく花厳を見つめると、唇を微かに開く。

 花厳はそれに、しばし瞳の色を揺らがせると、

「――甘やかすなぁ。君は」

 と言い、桔流の頬に手を添えては、その誘惑に食む様にして応じる。

 そして、やんわりと食み合うようにしては、その奥の敏感さを味わった――。

 ✦

 その後。

 結局は“もう一回”を強請り始めた桔流を宥めるべく、不意を突くようにしてその大きな手で急かし窘めては、彼を頂きまで追い立てた花厳に、桔流は、肩で息をしながら言う。

「――ずるい……ですよ……。――こんな時だけ……激しくするの……」

 そんな桔流が息を乱しながらぐずると、桔流を果てさせるなり、手早く桔流の肌を綺麗にした花厳は笑う。

「ふふ。ごめんね。――あんまり時間をかけると、負けちゃいそうだったから。――痛かった?」

「いえ。――すんごい気持ち良かったし……、激しくされてすんごい興奮しました……」

「ははは。ご満足いただけて何より」

 桔流は、そんな花厳に未だ不満そうにすると、

「今日はもう大人しく寝ますけど。――次は勝ちます」

 と言い、眉間に皺を寄せ、険しい表情で口を尖らせた。

「楽しみにしておくよ」

 そんな桔流にまたひとつ笑い、腕の中に納まった桔流をそっと抱くようにすると、花厳は、

「おやすみ」

 と言い、改めて前髪に口付けた。

 桔流は、それにぱっと身を起こすと、花厳の首筋に軽く口付け、

「おやすみなさい」

 と返し、再び花厳の腕の中に戻った。

 それに、

「うん。おやすみ」

 と返すと、花厳は、そんな桔流を愛おしげにそっと抱きしめた。

 桔流は、その安心感に満たされた腕の中で、ひとつ思った。

(やっぱり……花厳さんのそばに居ると、幸せだって感じる……。――だから、今はまだ、はっきり自覚できないけど、――これからもまた、こうして花厳さんと一緒に過ごしてさえいれば……、――もしかしたら、本当に、――いつかは、俺も……)

 

 

 

 

 

Next → Drop.013『 The HANGED MAN:U〈Ⅰ〉』

 

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