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ばあばと私のパンツ

人はいろんな感情を抱え込むものですね。


他人位は理解できないのも多いものです。


例えそれが親子でも。

あれは私が20代前半の頃の話である。


私は平均より胸が豊かな方である。

当時は一般的なメーカーサイズがなく、

高めな下着を購入することが多かった。


そしてなぜかそういったお店では、

下着の上下セットがよく売られており、

気に入ったデザインの

下着の上下をよくセットで買っていた。


当然ながら、

私の母であるばあばも、

かなり太めの体系で

胸も豊かであった。


私の実家は

かなりの田舎にあるため、

お店が限定されており、

必然的にばあばと店が被ることも多かった。


そんなある日、

なぜか私のパンツが

全く見当たらないことに気づいた。


上下セットで買っていることが多いから

あることは確かなんだけれども


何よりも、

私は何度もそのパンツを

洗濯物を干している場所でよく見ている。


なのに、

私の手元にそのパンツは返ってこない。

ミステリアスだ!

疑問だった。


とっても疑問だった。


それはしばらくしてから

衝撃的な事実が発覚した。


私が部屋から廊下に出ると、

お風呂から出たばかりのばあばが


「暑い暑い!」

と言いながら

()()()1()()で歩いていた。


お分かりだろうか?


そう、

その時ばあばが履いていたパンツが

私のもとに戻ってこないパンツだった。


一瞬言葉を失う私。

なんかの幻かな?

そう思いたい。


ばあばは当然のように

()()()()()()()()()()()()を歩いていく。


いやいや、

ちょっと待って。


なんか

すごく自然な感じで

目の前を通り過ぎて行ったけど


ばあばが()()()()()()()

()()()()()だよ。


どう見ても!


「ね、母ちゃん、今履いてるパンツ私のだよね」


すると、ばあばは、


「あ!そうだったね。

 返して欲しいのちょっと待ってね」


と言って

おもむろに()()()()()()()()()()()()

私にはと渡してきた。


このときの心境を皆様察していただけますでしょうか?


ばあばが差し出してきたパンツは

当時、

細身であった私の体にフィットしていたはずなのに、


今までは

ばあばのふくよかボディーに

フィットするようになっていた。


私の記憶よりも明らかに

パンツのゴムが伸びていたのだ。


「もういいわ。

 母ちゃんがつけてたらいいじゃん」


誰が自分の母親によって

再整形された

使用済みのパンツが欲しいと

思うだろうか?


私はそこまで変態ではない。

ちょっとお高めのパンツだったけど、

涙を飲んでばあばに譲ることにした。


「だったら最初からそう言えばいいのに」


と私の気持ちを全く理解せず

脱いだパンツを

また目の前で履いて去っていった。


それ以降、

私は自分のパンツを母に取られないように

必ず一言ばあばに釘を刺すことを忘れなかった。


気に入って買ってきたパンツが、

ばあばによって

ばあばのものにされていくのを防がねば!!


私のパンツがなくなってしまう!


ましてや

母とパンツを共有したいと思ったことは

1度たりともない。


私の中では

悲しいパンツ事件として語り継がれている。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


その出来事から20年以上経過した後、

修学旅行に行くため荷物を

パッキングしていた長男氏が


何故か、

旦那ちゃんのところに行き


「パンツ足りないからパンツ貸して」


と言っていたのには衝撃を受けた。


前日に下着類を確認し、

買いに行ったはずなのに、

買い忘れていたのか?


ってか君は

血の繋がらない旦那ちゃんのパンツを

借りて履けるのかい?


旦那ちゃんは

貸すよりも・・・と

新品の予備のパンツをあげていた。


人の感覚はそれぞれだと思った。


ばあばよ!

あの時のパンツ代!!

払って欲しかったわ!!


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