ママのリップと「反抗期」
今、反抗期らしい次男。
確かに機嫌が悪い時
話しかけたりすると
「あーー、はいはい」
など返事は適当だ。
それは別にいいだけど。
長男は癇癪が激しくて
物を投げてきたりして
何度怒ったかわからない。
いきなりキレて
私の大事な
ガラスの急須やコップ・カップを
割ったこともたくさんある。
でも私は平気だった。
なぜなら
1つ年上の私の兄貴が
警察にお世話になるくらいの
反抗期を見せてくれた。
今も人相悪くて
当時の面影をバリバリに残している
おっさんである。
若さというノリで
イキがって
豊かに茂っていた髪を
剃って入れた
深めの剃り込みの効果は
30代前半に覚醒。
30代半ばにして
髪のことは神に任せたのか
涼しげな頭皮が丸見えの
ヘアスタイルとなってる。
泣いて悔やんでも
髪は戻ってきてくれないのだと
お手本を見せてくれた兄貴に感謝し
私は髪を大切に手入れしている。
そんな兄貴を見て育った私からしたら
長男反抗期は
家族以外の
他人に迷惑かけない分
可愛い物であった。
だが、未だに理解できないのが
高校2年生の次男が
「ママのリップ貸して」
と言って
私が使用中のリップを|
借りにくることである。
反抗期とは
親のDNAが付着したものなど
触りたくないものだと思うのだが・・・。
ましてや、
リップである。
まぁ、私は構わないけど
普通、息子は構うんじゃね?
冬になると毎年、
借りにくる。
私も母とはいえ
女性なので
綺麗な発色の赤いリップを
今年は用意してみた。
冬になり
乾燥した日々が続き
そろそろかな?と思っていると
案の定、
「ママ、リップ貸して」
と来たので貸してあげた。
赤いリップを。
鏡の前で塗ろうとして
ん?
と首を傾げている。
「ママ、口紅じゃなくて
リップ借りたいんだけど」
「いや、それリップだし」
「色付いてるよ」
「今年は色付きリップやねん」
へ?
と首を傾げて
リップを見つめる次男。
いや、次男よ。
悩むんかい!
「色付きなら辞めとく」
だよな!
普通は、速攻で辞めるぞ!
ってか、
ママのリップ借りにも来ないけどな。
少し悲しそうな顔する次男に
最初から用意していた
無色のリップを渡した。
「あるんじゃん!
最初に渡せよ!ママ」
最初に渡したら
面白くないから
渡すわけないやんか(笑)
次男で遊んで
楽しみたいママなんだから。
思春期の頃
親のリップ借りたいと
思ったことありますか?