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買い物中に目を見開く

頑張ってるお母さんの

背中を応援したいです。

先日のことである。


あるスーパーに買い物に行った。

どこにでもあるスーパーである。


さっさと買い物を終わらせるつもりで

買い物カゴを下げ

洗剤コーナーに着いた時


お子さんを二人連れたお母さんがいた。

子供は5歳と3歳くらいだろう。

3歳の女の子はカートに乗せられていた。

5歳の男の子は歩いていた。


どこにでもある風景で

5歳の子がテンション上がって

走り回ろうとし

お母さんが力ずくで止めていたのも

よくある風景。


私も同じ思いをしたな〜

なんか手助けしたいな。

何て思った。


だけど、きっとお母さんは

手助けようとしても拒むだろう。


5歳の男の子を抑えてる時


「他の人の迷惑でしょ!」


と言っていた。


私もよく言っていたからわかる。


こんな時に声をかけられたら

子供が迷惑をかけているから

声を掛けられてんだと思ってしまう。


きっと

”すみません”を連呼し

”大丈夫です”と言って

迷惑にならないように急いで買い物するのだ。


そんな思いはしてほしくない。

頑張っているのに

追い詰めるようなことは言いたくない。


何か手立てはないかな?


あ!お母さんが5歳の男の子を肩に担ぎ上げた。

男の子は悪気なく無邪気に


「きゃははは〜」


声を上げてる。


そのままお母さんは

私の前方を

左手でカートを押して

右肩に男の子を担いで歩き出した。


このお母さん

めっちゃ頑張り屋のお母さんだ。

ちゃんとしてる人だ。


だから、お母さんに

何も言わずに

気づかれないで

男の子を大人しくさせる手はないか?


そう思っていると

暴れている男の子と目が合った。


私はとっさに

男の子を見つめた。

目をギョロ目にして

ジッと男の子を見つめた。


男の子は

ビクッと体を揺らして驚き


・・・・

急に寝たふりを始めた。


体の力を出来るだけ抜いて

そっと目を閉じる。


お母さんは

いきなり男の子が大人しくなったので

驚いていたが


それよりも

この大人しくなってるうちに

買い物を済ませたい余裕が出来たみたい。


たまたま

お母さんが向かう方向と

私の行きたい方向が同じだった。


男の子はそっと目を開けるが

その度に私を見る。


見てくるので

リクエストにお応えして

再び目をギョロ目にして

男の子を見てあげた。


その度に

男の子は寝たふりをする。


ふふふ、可愛いではないか♪


そのまま10メートルほど

ご一緒して

最後にもう一回目が開いたので

ギョロ目で見てあげた。


男の子は

三度目を閉じる。


そのまま

お母さんに気づかれることなく

声もかけず

周りの人に気づかれもしないで

私のサポートは終わった。


お店で会計を終わらせるまで

子供の大きな声は聞こえなかったので

そのままおとなしくしていたと思う。


私だって泣きたいくらい

育児で大変な時があった。

スーパーで買い物なんて

周りの人に迷惑にならないように

急いでしていた。


お母さんの肩に力が入っていた。

きっと肩も背中も

ガチガチだろう。


あの時の私のように。


頑張り屋の人には

手助けしようと思い

親切心で声を掛けても

必死すぎて拒まれてしまいやすい。


だから

そっと音も立てずに

男の子を目だけでおとなくさせた。


きっと、男の子は

私が怖い人だと認定しただろう。


それでいい。


私は通りすがりの人。

またいつ会うかわからない。


そんな人が怖い役やっても

何の害もないのだから。


それよりも

お母さんが少しでも楽になれば良い。


それが子育てをほぼ終えた

私に出来る応援だろう。


子育ては大変だ!

だから、ほんの少しくらい

怖い役ならお任せください。


そう思いながら店を出た。


あら、私って

通りすがりのいい人みたいじゃん。


子供たちに

今夜、笑い話で聞かせよう。


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