新年早々?
こんなこと
本当にあるの?
と、思った初詣の話。
自宅から歩いて15分のところに
地元民しか知らない神社がある。
大きな道路に面しておらず
目印もない。
私が知ったのも
引っ越した後に
近所をうろついた時だった。
住宅街に埋もれるようにあるが
歴史は結構古く
300年ほど前からあるらしい。
2年前には
次男氏とその神社のお祭りに行き
休日、昼間の祭りに
屋台が一切無いという
あまりのローカル感の漂うお祭りに
驚いたものだ。
そんな神社に
深夜に初詣しようと思い
12月31日の23時30分くらいに家を出た。
今住んでるところに引っ越してきてから
夜中の初詣に行ったことがない。
昔から冷え性がひどくて
夜中に出掛けるなんて
自殺行為に近いことだった。
だが、今回は
秋から取り組んだ体質改善がうまくいき
冷え性が改善したので
夜中に出掛ける余裕が出た。
そのことが嬉しくて
出かけたようなものだった。
防寒対策をしても
ピシッと皮膚に感じる寒さ。
ダウンの外から
染み込んでくるような冷え。
それを感じれる余裕が嬉しく
人が歩いていない夜中の道を
トコトコ歩いた。
遠くから救急車の音が聞こえる。
ああ、こんな日でも
救急隊員の方は働いているのだ。
救急車には
数年前に次男氏がお世話になった。
そのことに思いを馳せながら
近づいてくるサイレン音。
おじいちゃんが
餅でも喉に詰まらせたかな?
など思った。
私は神社近くの信号を渡り
後、10メートルほどでたどり着く。
その間も、
サイレンの音は近づいてる。
気がつけば
かなり近くで聞こえ
振り返ると
救急車が
私が渡った信号機のところから現れ
こちらに向かってくるところだった。
ここの近所の人が呼んだみたいだ。
速度を落とした救急車は
ゆっくりと私の横を通り過ぎ
数メートル先で止まった。
うぉいいいい〜!
ちょっと!
私が向かっている
神社で止まっとるやないかい!
入り乱れる人の声。
なんじゃい!
これはなんかの験担ぎなのか?
いや、落ち着け!
参拝者が体調不良起こしたのだろう。
こんな深夜に無理した爺さんかもしれん。
境内の入口で多くの人が動いてる。
それから進む事ができない。
う〜ん?どうしよう。
ここにいると邪魔だよな。
すると、交通整理をしていた
氏子さんが誘導してくれた。
ありがとです。
どうやら正面の鳥居はここではなく
住宅街の中のところらしい。
そこに移動しようとしたら
救急隊員の方に
女性の方が呼んだ理由を話していた。
「氏子のおじさんが
御神酒飲み過ぎて
酔っ払って倒れて
頭打ったみたいで・・・。」
ほふ?
御神酒飲み過ぎて・・・
倒れて頭打った?
神様に謝れ〜!
新年に参拝した人に
振る舞う御神酒飲み過ぎて
倒れて頭打ったって!
神様と参拝者に失礼やろ!
どう考えても
調子こいて飲み過ぎたんだろ〜!
なんて思いながら
正面の鳥居に移動した。
ーーーーーーーーーーー
驚いた。
普段、目立たない神社に
200人以上並んでる。
夜中に
目立たない神社に
こんなにも集まっているなんて知らなかった。
私の前には200人以上いて
私の後ろにも人は並び
参拝者の列は
さらに伸びている。
うちの近所。
こんなに人住んでたの?
そう思ったくらい。
ふと、気がつけば
少し遠くの寺から
除夜の鐘が聞こえる。
今は
日付が変わった頃だろうか?
目立たない神社には
夜店などない。
境内の真ん中では
護摩火が焚かれている。
ただ、参拝する人の列と
それを整理する氏子さんだけの神社。
境内を照らす
大きなライトが5つ。
あとは暗い夜の世界。
その中で
風に煽られ
踊るようにヒラリヒラリと
炎は身を翻す。
赤く輝く護摩火。
炎は大地に近づくほど
真紅に染まる。
蛍のように舞う火の粉。
夜のしじま。
人の声。
ゆっくり進む列に身を任せ
護摩火を見ながら
参拝できる時を待った。
やがて時が来て
私は本殿に進み
祈りを捧げる。
祈り終わると横にずれ
後ろの人に場所を譲る。
そのまま本殿横で
配られている御神酒をいただく。
御神酒が入った
紙コップを持ち
境内の真ん中にある
護摩火を見ながら飲むのだ。
一口で飲もうと思い煽った。
!!!
ちょ。だれ!
用意した人!
え!
御神酒の量
多いんですけど!
しかも、度数高いじゃん!
一気に耳が赤くなる。
結局
一気に飲めず
4回に分けて飲んだ。
熱さを感じさせながら
御神酒は私の体に入る。
ああ〜、
今、私の体のどこに
食道があるかわかるわ〜。
それくらい
度数が高かった。
大きく1回息を吐き
紙コップを捨てるゴミ箱に向かった。
すると
近くにいた氏子さんが
「○島さん
この御神酒をさ
3杯飲んで倒れたんだで」
と言っていた。
おいおい、
急性アルコール中毒やん。
これ3杯飲んだら
そりゃ倒れるわ。
新年の護摩火と夜のしじまで
すっかり忘れていた救急車。
突然、サイレンが鳴響き
今度は遠くに離れていく。
帰ろうとする参拝者が
「救急車、まだ居たんだ」
呟いていた。
あら、奇遇ですネ。
私も忘れてましたよ。
○島さんのご家族
新年早々
恥ずかしいだろうな。
その後ろ姿を見送りながら
今年の初詣は
当たりましたな!
なんて思った
新年のスタートでした。
次の日、イオンの500円くじで
2等5000円が当たりました!
今年は、当たり年になりそうです(笑)




