祖母の思い出
私にとってのクソババアは
ばあちゃんしかおらんわ。
私が独身の頃
子供たちが生まれる前に
私の祖父母は亡くなった。
同級生だった二人は
共に85歳を超えて
祖母が先に亡くなり
その8ヶ月後に祖父は亡くなった。
働き者で
仲の良い夫婦だったと思う。
祖父のことは大好きで、
本当に可愛いおじいさんだった。
祖母のことは
どこかでクソババア!と思う。
気の強いババアだった。
だけど
憎めないとこもあるばあちゃんでもあった。
ある日、じいちゃんが
私が当時勤めていた病院に入院してきた。
たまたま同室で
私の友達のお父さんも入院していた。
休み時間にじいちゃんの見舞いに行くと
当然、同室の友人のお父さんがいて
たまたま、友人も友人母と来ていた。
見舞いに来ていたばあちゃんを
友人一家に紹介して
軽く雑談して私は仕事に戻った。
その後、車で来ていた友人たちが帰るときに
ばあちゃんが
「途中まで送って欲しい」と言った。
その場所が本当に友人宅の途中だったので
送ってくれた。
その日のうちにばあちゃんからの電話で知り、
友人に電話でお礼を伝えた。
「ばあちゃん送ってくれてありがとね。」
「ああ、ばあちゃんね。
うん、どういたしまして。」
それから言いずらそうに友人は言った。
「あんたに内緒で
パチンコ屋に送ってくれと
言われて送ったよ。
あんたにバレると
怒られるから内緒にして!だって」
・・・。
あんのババア!
今も隠れてパチンコ行ってるの知ってるわ!
しかも
私の目の前で
自分で電話でしゃべっとるやないか!
「それは気を遣わせたね。
パチンコ行ってるの知ってるし
私、1回も怒った事ないけどな〜」
じいちゃん入院してるのに
パチンコ行く罪悪感を
私のせいにしてきやがった。
ちなみに、ばあちゃんのパチンコは
1回3000円だけとか
かなり少額で上手に遊ぶから
家計に響かない。
注意したこともない。
それよりも
ばあちゃんの妹で
パチンコ仲間の大叔母と
毎晩、電話しているのを
聞かされるのが嫌だわ。
パチンコで使った金額や
勝負の話はいいけど
(ここでバレている)
朝に出した○んこの
大きさと予想重量を報告してるヤツ。
ババアどもの
う○こが1キロ超える訳ねーだろ!
もちろん言葉にせず、
そっと穏やかに目を閉じて
心の中で叫んでいる。
同居してなかったけど
なんやカンやで
ばあちゃんの家にいることが多かったから
色々聞かされてるんだよ。
なんで
パチンコのこと
私に内緒なのがわからんわ。
それに
ばあちゃんはパチンコ大好きだった。
亡くなる数時間前は
危篤で意識ない状態だったから
従兄弟達と交代で24時間病院に付いていた。
この従兄弟達は
ばあちゃんの血を受け継ぎ
立派にパチンコ好きに成長していた。
夜中、ばあちゃんの枕元で
小声で最新のパチンコ台について
話していたら
意識がなく
心電図も反応悪いはずのばあちゃんが
「ピピピピ!」
と激しく反応したそうだ。
驚いて看護師さんを
部屋に召喚したくらい。
「小声で話していたのに
聞こえていたのかよ!」
とお通夜の時に
笑って話してくれた。
私が「あのババア」と
言い切れる話は
まだある。
また、思い出したら書こう。
先週から咳が止まらなくて
自分のする咳が
ばあちゃんにそっくりと気付いた。
それで思わず
ばあちゃんの話をした。
ばあちゃん
気にしてたて天然パーマのことだけど
あれ、遺伝だわ。
私と次男氏が
同じようなうねり髪だよ。
だから
ばあちゃんに似た他の遺伝子も
どこかに現れるかもね。
楽しみにしててや。




