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【連載版】侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました  作者: 下菊みこと


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なんだか皇帝陛下と皇后陛下に心配されてしまった

世界一周旅行から帰ってきてしばらくして、皇帝陛下に呼び出された。


行ってみると、皇帝陛下と皇后陛下が私達を見てあからさまにほっとした顔をする。


なんだか皇帝陛下と皇后陛下に心配されてしまったらしい。


「天使様!ジャックも、突然世界一周旅行なんか行くから心配したよ!急にどうしたの?」


「家族仲をもっと深めようと思って」


世界一周旅行の真実…世界の邪気払いや私の加護についてはわざわざ人に言うのはやめておこうという話になっている。


パパとアリス先生が、私が変なところに目を付けられたら厄介だからと言い出したことだ。


たしかに変なところに目を付けられるのもやだなと思って、素直に言うことを聞くことにした。


「家族仲を…そっか、それはいいことだね」


「アニエス、楽しかったかしら?」


「はい!とっても!お土産に風鈴とか色々持ってきたのであとでお届けしますね!」


「お土産…ありがとう、アニエス」


にっこりと笑う皇后陛下はやっぱりめちゃくちゃ美人さんだ。


雰囲気が和らいだから余計に美人度が上がっている。


「皇后陛下」


「なにかしら」


「皇帝陛下と仲良くなってから、益々美人度に拍車がかかりましたね!すごくすごーくお綺麗です!」


「え、そ、そうかしら…」


頬が赤くなって照れた様子で頬を押さえる皇后陛下も可愛い。


皇帝陛下もそんな皇后陛下を見て満足そうにうんうん頷いている。


すっかりラブラブなおしどり夫婦になったなぁ。


「そうだわ!フェルナンも貴女を心配していたのよ」


「会いに行ってあげてくれるかい?」


「もちろんです!今どちらに?」


「貴女が来ると聞いて、ガゼボに行ったわ。会いに来て欲しいのでしょうね。素直にここにいたらいいのに」


くすくすと笑う皇后陛下はすっかりと優しいお母さんだ。


「ふふ、じゃあ会いに行ってきますね」


「天使様」


「はい?」


「…本当にありがとう」


「いえいえ!本当に全部、皇帝陛下と皇后陛下のお力ですよ」


アドバイスだけでこんな風に好転したわけじゃない。本人たちの歩み寄りがあってこそだからね。

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