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【連載版】侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました  作者: 下菊みこと


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色々観光したけど、やっぱり極東の島国は里帰りみたいで…いや全然違うな

今回は極東の島国に向かいます。


ここが世界一周旅行で後回しにした最後の国。


何故ここを最後にしたかというと、日本っぽいかなと思って里帰り気分で行きたいって言ったら「じゃあ最後にしよう!」ってアリス先生が言ってくれたから。


他の国を優先で回ったから行き先がぐちゃぐちゃになったりしたけど、パパもエンキドゥさんもアニエスの好きにしたらいいと言ってくれた。


さあ、世界一周旅行の最終地点に踏み出そう。


「わあ…!」


たどり着いた極東の島国は、残念ながら私の知る日本とは違った。


和風建築バリバリで、和服を着た人が闊歩する。


現代日本ではなく昔の日本っぽい感じだ。


「どう?アニエス。里帰り気分にはなれた?」


「残念ながら現代日本より前の時代の感じ。でもこれもこれでエモいよね!」


「エモい?」


「エモーショナル!」


「なるほど?」


パパとアリス先生の手を握って、極東の島国の観光を始める。


色々な屋台を食べ歩いたり、風鈴や茶器などそれっぽいものをたくさんパパに買ってもらったりした。


アリス先生には着物もいくつか買ってもらって、履物も買ってもらった。


そしてエンキドゥさんは私のためにかんざしを買ってくれた。


「パパもアリス先生も、エンキドゥさんもありがとう!」


「世界一周旅行の最終地点だからね!思い切り楽しまないと!」


「忙しくてなかなかこんな旅行には連れていけないからな。楽しんでくれたようで良かった」


「人間、いい思い出にはなったか?」


「うん!」


そして大事なことを確認する。


「邪気払いはこれで完璧?」


「ああ。これからまた少しずつ溜まっていくだろうが、お前たちの世代はもう心配ない。これからしばらくは大丈夫だ。もう魔族は細々と隠れ潜むくらいしか出来まい。お前に手を出してくることもなくなるだろう」


「良かった」


どうやら楽しんでいた間に、本当にお役目は果たせたらしい。


ほっとするが、これでエンキドゥさんともお別れかと思うと寂しい。


「安心しろ、念のため屋敷に戻るまでは護衛する」


「うん、ありがとう」


エンキドゥさんと別れるのが寂しいというのは、優しいエンキドゥさんの性格を考えたら言わない方がいいんだろう。

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