一週間かかった
「…はい。合格だよ」
「わーい!」
毎日毎日魔力放出のコントロールを覚えるための特訓をして、一週間。
やっと、ようやっと合格をもらえた。
「うんうん。まあ、優秀でもないけど悪くないペースで覚えられたね」
「わーい!」
「あとは魔力のコントロールを忘れないよう、これからも午前中はこの特訓ね」
「えー」
「で、ここからがお待ちかね」
アリス先生が私にウィンクをする。
「アニエスの魔力でも問題なく使える、コスパの良い魔法を全て教えるよ」
「おおー!」
「コスパの良い魔法を使う時にもきっちり魔力のコントロールをできるように、魔力を完璧に扱えるように教えて行くからね」
「おおー!」
覚えるのも練習も大変そうだけど、頑張ろう。
結局今日一日を掛けて、火の球を出す魔法、水の球を出す魔法を覚えた。
初級クラスの魔法らしく、誰もが使える魔法。でも、それを誰よりも効率よく使えるよう魔力のコントロールを含めて練習しまくった。
結果、先生曰く完璧に使えるようになったらしい。
さらに魔力の量を調整すればめちゃくちゃ攻撃力の高い魔法にもなるらしく、効率だけでなく超強力な魔法として使う練習もした。
アリス先生曰くそこも含めて完璧らしい。
「いやいや、初級クラスの魔法をなんとか二つマスター出来て良かったよ。まあまあの速度で覚えられてるね」
「よかったぁ」
「覚えて欲しい魔法はまだまだたくさんあるから、頑張ろうね」
「はーい」
「じゃあ、今日はここまで」
「え、いいの?」
思ったより早く終わって驚く。
「そろそろパパとのお茶会を再開したいんだろう?頑張って魔法を習得したら、それだけ早く授業を終わらせてあげる。その代わり、先生も交ぜてくれるかな」
「わーい、もちろんいいよ!」
そうと決まればパパのところへ突撃だ!
アリス先生と手を繋いで、全力ダッシュでパパの元へ急いだ。




