お友達と遊ぶ
今日はロックくんと遊ぶ。なんだかんだでしばらくぶりな気もするけど、まだはじめましてから一月しか経ってない。一月が濃すぎたよ…。
ロックくんと会うのは二回目だけど、相変わらずイケメンだ。
「お久しぶりです、アニエス様」
「うん!久しぶり!ロックくんは元気だった?」
「はい、元気です。アニエス様は…色々あったとうかがいました。ご無事でなによりです」
あ、ロックくんにも話がいってるんだ。…マルソーおじさんがわざわざ教えたのかな。まあ良いけど。
「えへへ…まあ、大丈夫」
「何かあれば愚痴くらい聞きますからね」
「うん!」
さすがに皇帝陛下の悪口は言えないけど…気持ちがすごく嬉しい。
「…ああ、そのドレスが皇帝陛下からの贈り物ですね」
「そう。靴とかハンカチも全部そう」
「それはまた…お疲れ様です」
ロックくんは私の気持ちを察してくれたらしく、労られる。
ありがとうロックくん…その痛ましげにこちらを見るその麗しいお顔に、心が救われるよ…イケメン最高…。
「でも、ロックくんに癒されたから大丈夫!」
「ふふ、それなら良かった」
「ロックくんは本当にかっこよくて優しくて最高だね!とっても好き!!!」
そう言って笑いかけたら、ロックくんは困ったように笑った。
「ふふ、ありがとうございます。でもそんなに褒めても何も出ませんよ」
「大丈夫!ただの本音だから!」
「…アニエス様と一緒にいると、何の根拠もない自己肯定感が湧き上がってきて困ります」
「大丈夫!根拠は私!あと綺麗なロックくんのお顔!あと優しさ!」
「もう。アニエス様は本当に…」
もう…なんて言いつつちょこっと嬉しそうなそのお顔も素敵!
ほんのり染められた頬、恥ずかしそうに伏せられた目、その全てがとても良き!
結局そんなこんなで、気付いたらロックくんが帰る時間になってしまった。
帰る間際までロックくんの綺麗なお顔を見られて、満足!




