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【連載版】侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました  作者: 下菊みこと


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楽しい遊園地

パパといくつものアトラクションをめぐる。


ジェットコースターや、他にもフリーフォールに空中回転ブランコなんかも完備だからね!


たくさん遊んでたくさんパパと楽しんだ。


パパは涼しい顔で、キャーキャー叫んで楽しむ私を観察さえしてたけど付き合ってくれた。


すっごく楽しかった!


「なんだかんだで日が暮れてきたな」


「もう帰る?」


「夜までやってる遊園地だ。あと少しならいい」


「じゃあ暗くなってきたところでホラーハウス入ろう!」


「はいはい」


パパとホラーハウスに入る。


パパはなにを思ってか、繋いだ手を離した。


と思ったら私を抱っこした。


「これで思う存分泣き叫んで抱きついても逸れまい」


「さすがにそこまでビビリじゃないもん」


「いつまでそんな余裕があるかな」


「んー?」


忘れていた。


ここは私がお願いして作ってもらったホラーハウス。


怖さも超級だった。


「ひゃー!」


「きゃー!」


「ひええええええ!」


「ぱ、パパー!助けてー!」


「ぴえーっ!」


パパに抱っこしてもらっていてよかった。


とても怖かった。


「だから言っただろう」


「パパありがとう…抱っこありがとう…」


感謝のついでにほっぺにちゅー。


パパ成分を補充して、精神的に落ち着いた。


「もう帰るか?」


「最後にあれ乗りたい!」


おねだりしたのは観覧車。


「いいぞ。いくか」


「わーい!」


そして、二人で観覧車に乗る。


ゆっくりとぐるぐる回る観覧車。


窓からはパパの守ってきた我が領が見える。


とても美しくて、ただただ愛おしい。


「パパ、すごく素敵な景色だね」


「もう夜で暗い」


「でも、お家の灯りは見えるよ。街灯も。光ってる看板も。あと、お花畑のライトアップも」


「花畑のライトアップか。たしかに見えるな」


「綺麗だね。人が生きて、集まって暮らしてるのがわかるね」


なんだかんだで、遊園地の灯りもあって結構景色は見える。


美しい景色が。


「あのね、パパ」


「ああ」


「パパの守ってきた景色だから、将来は頑張って私も守るからね」


「そうか」


「健康に幸せに長生きして、ずっと一緒に守っていこうね」


願掛け混じりにそうお願いする。


パパは何故かものすごく驚いた顔をして。


そして、何故か泣きそうな顔で頷いた。


「ああ、約束だ」


「パパ?」


「今度こそ、約束を守る」


今度こそってなに?


そう聞きたいけど。


聞いたらパパの涙腺が決壊する気がして。


「…着いたな」


結局地上に降りて、パパになにも聞けずに魔法でお屋敷に帰ってきた。


「遊び疲れてお腹が空いただろう。夕飯を用意させるからたくさん食べろ」


「う、うん」


あの表情の理由を聞きたいけど、パパはもう元に戻ってて。


今更聞くのもなんだから、疑問はそのままに食事に移った。

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