4/20
詩集『曲解』第四部
詩集『曲解』
第四部
○
今の人生は、分かり難い有り難味の、幸福と不幸の天秤。
ーなるほど、とは言えまい、現に地獄の土地があるという観点からも。
ただ、しかしながら、曲解する自由においての、逆説的不自由。
ー夭折した人々を見よ、みな、生き急いで呼吸をしているのは。
○
絶対的というものがない、中軸の、所謂、ペテンの。
ーいつかのコクトーも、罠に掛かったと、言ったではないかと反論するも。
無論、その反論は、反駁にして、中軸からの絶対への趣旨を述べ足りた。
ー製造する映像、価値の無価値、俺は窓の外をまた彷徨するのか。