表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦国野望  作者: 丸に九枚笹
第一章
5/191

第一章 3話 今後の方針

1543年3月16日


翌日も竹千代、辰千代たちと、学問、稽古を終えた後は、俺の部屋で相談。


学問、稽古にはまだ名前もわからない子供たちがたくさんいる。家臣の子はそんないないって千凛丸が言ってたから、俺の叔父、従兄弟、弟たちだろう。一々名前聞いたりは今はいいや。


今日も千凛丸は廊下に控えている。


竹千代「昨日、帰って能力を色々試してみたけど、まず『諸勢力の伝手』は使える距離とか条件が決まってるみたいで、何でもかんでも会えるようにはならないから、左衛門佐尉に使えたのは本当に運がよかったらしい。昨日は個人に使えるのかとも思ったけど、やっぱり結局、出浦忍者衆だったしな。あとは、『勧誘』も絶対ではないみたいだね。対象の人が家臣になる条件に当てはまってたら、家臣になるってことみたい。『探索』は探すものが具体的か、抽象的かで使える距離が変わってくるということがわかった。」


松若丸「なるほど。有効活用できるように考えていこう。」


辰千代「二人の能力めっちゃ使えるな。今日は俺のを試してみよう。俺のは『神託』『技術開発』『交渉』だよ。」


竹千代「『神託』名前がヤバイな。どうやって使うん?」


辰千代「『神託』は占いというか、この時代そういうのが信じられてたから、夢枕に立って神のお告げのように対象の人に話すことができるみたい。」


松若丸・竹千代「なんじゃそりゃ!ヤバイ宗教みたい!」


辰千代「まあそんな感じ。これ使ったら例えば特定の武将に大峰家に仕えるようにってやったりできるね。対象が少ないと意思が強く、対象が多いと意思が弱くなるみたいね。」


竹千代「その対象のここからの距離は?」


辰千代「あんま関係ないみたい。ただ、ここから島津家の人にお告げをするにしても効果は期待できないんじゃない?やっぱ使うなら状況がわかっている割と近い特定の人じゃん?」


松若丸「特定の人だけじゃなくても、甲斐の国の農民に大峰領に行けば生活が楽になる。とかのお告げもありじゃん?あと、やらないけど、本願寺みたいに進めば極楽、退けば地獄ってやるとか。」


辰千代「人集めはいいね。余裕ができたらやろう!あと『技術開発』は鉄砲とか大砲とかの設計図が描けたり、鉱山採掘とか温泉掘削の方法を開発できたりするらしい。これは色々と数をやってみないとだな。」


竹千代「鉄砲と鉱山は必須だからそれもかなり使えるな。なんとなくふんわりしてる能力のような気がするけど、一番汎用性高そう。」


辰千代「そうだね。やりながらかな。」


松若丸「確かに今後一番使うのはそれかもね。全部任せることになりそう。それ選んでくれてよかったわ。安倍家がそういう、技術系とか、化学、医学は得意だから連携して開発していこう。」


辰千代「最後に『交渉』ね。これは商人との取引、権利交渉とか、戦のときの交渉とか、同盟交渉とかでこちらの条件がよくなるようにできるってことかな。」


竹千代「じゃあそういうのは任せた!向いてるしな。」


松若丸「確かに向いてる。任せた!」


辰千代「とりあえず今すぐには使えないな。商人との繋がりが欲しいね。」


松若丸「それは大丈夫。備後の家の一族が商人で、かなり大きい店らしいから。江戸時代になってからだけど、そこが有名な善光寺の薬味の店らしいよ。」


竹千代「それすごいな。武具甲冑を買うのとかも頼めるな。」


松若丸「そうだね。商人にさ、俺らで色々商品考案して、売ってもらおうよ。辰千代の交渉で売上の五割ももらえるようにとかしたらかなり財政潤うし、その資金で人雇って鉱山開発したり、製鉄所作って鉄砲作って軍政改革して、領土広げてってやって行けば上手くいくんじゃないだろうか。あとはよくある、金銭で次男、三男を雇って専属兵士にもできるよね。」


辰千代「いいね!そうしよう!まずは何からしようか?」


竹千代「農業の改革も必要だよな。灌漑とかして田んぼ増やして、二毛作とかもやって。」


松若丸「そうだね。水路の整備と揚水用の水車とかで少し高くて田んぼにできなかった土地もどんどん使えるように増やしていこう。農具も改良しよう。作物も蕎麦、麦、粟、稗もやろう。あと芋が欲しいね。」


辰千代「でも、どうやってそれを献策するん?」


松若丸「能力の話をしなければ、千凛丸と、あと一族の中で俺たちと同い年の大久保長福丸と黒田鷹千代にも入ってもらって話したことを備後に伝えて、備後から献策してもらうとかかな?まあ直接父上に言ってもいいだろうし、安倍家と相談したりとかかな?」


竹千代「じゃあそうしよう。あとは?」


辰千代「飯どうにかなんないかな。あれじゃ大きくなれる気がしない。」


松若丸「確かに。身体を作るためにも量を増やすのと、肉、魚は食べるべきだな。あとは美味いもの。油で炒めたり揚げたりとか。これは後でもいいか。」


竹千代「清種と出浦衆で山で狩りするか。一族が移ってくるのに四日くらいかかるらしいから、それから行こう。」


松若丸「出浦衆に感謝だね。学問と稽古が五日やって一日休みだから、その休みの日に行くか。」


竹千代・辰千代「了解。」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ