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甘い時間  作者: 古賀荒 にきよ
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友達以上恋人未満

私の部屋に来てから遊ぶようになると大木先輩は

「俺だけ寂しい」

と言うことはあったが、それ以上、私たちの事を言ってくることはなく、

3人で遊ぶことはその後も続いた。


二人でいる時は、キスをして

3人でいる時は思い切り遊ぶ。それが、毎日だったが、

春休みももう終わりを告げていた。


私は2年に、和希君や大木先輩は4年になった。



ある日、和希君から電話が来た。

「ごめん、今日は部屋に行けない。後から連絡するからそれまでは

部屋にいて。どこにも出かけないで」

「?わかった。部屋にいるね」

理由はわからなかった。けど、電話した時に私がいない事が寂しいのかな?

なんて、呑気に思っていた。

けれど、その日を境に和希君が一人で部屋に来ることがなくなり、

私は、何故か大木先輩の部屋に呼ばれることが多くなり、

授業が終わった後も、大木先輩の部屋にいることが多くなった。

部屋に一人でいる時は、大木先輩も来て3人で私の作ったご飯を食べた。


2年になれば、授業の取り方もわかり、なるべく1限目は外して授業をとっていたので、

変化に対して、大きな疑問も持たずにいた。

ただ、大木先輩が私の周りにいることが多くなった。

春休みは一緒に遊んでいたし、あまり気にもしていなかったが、

本当は4年の先輩が学校にいる理由はなかった。

大木先輩が、私の周りにいたのはただ一つ。

私が一人にならないように。

そんな心配だったのはずっと後から知る事となる。


そんなことは全く気が付いていない私は、

和希君と二人で一緒にいれない事に寂しさを感じていた。

けれど『付き合っているわけではない』

だから、何も言えなかった。


言葉があったわけではないけれど、見つめてくれている目や

ちょっとした時に手を握ったりしてくれると、大事に思ってくれている気がした。

だから、この関係が寂しかった・・・。










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