甘いキス
「ほら、まずは二人をお祝いしないと」
和希君の顔を無理やり榊さんと千佳さんの方に向けた。
二人はちょうど囃し立てられてキスをしたところ。
二人して照れた顔がとてもかわいく見えるし、幸せそうな顔だ。
きっと、私も顔をしているんだと思う。
結婚したい、和希君とずっと一緒に居たい。
その気持ちはとても強い。返事は今すぐじゃなくていいと言ってくれたが、
今も後も返事は変わらない。
パーティーはお開きになり、和希君の部屋に帰ってきた。
「榊さん、OKもらえてよかったね。サプライズの甲斐があったよね」
二人の顔を思い出す。
「本当に。榊、頑張ってたからな」
和希君も笑顔で言う。
「和希君、さっきの話なんだけど・・・。今返事してもいい?」
和希君に正座で話をしだしたので、和希君も正座をしてくれる。
「私も和希君とずっと一緒に居たいです。よろしくお願いします」
頭を下げると。ふわっと上から抱きしめられた。
「・・・良かった。自信がなかったわけではないけど、早いかと思った・・・」
「とりあえず、大学は卒業したいので婚約でいい?」
「もちろん、良いよ。ありがとう」
「幸せにしてください」
「いや、お互い幸せになろう。俺も幸せになりたい」
そう言って笑った。
そうだよね、結婚って幸せにしてもらうだけでなくて自分も相手を幸せにするんだよね。
出来るのかな?
多分、ちょっと不安そうな顔していたんだと思う。
「大丈夫。あゆみがそばにいてくれるだけで幸せだから」
和希君が私をギュッと抱きしめて言ってくれた。
そうだ、私も和希君がそばにいてくれることがとても幸せなんだ。
「私も和希君と一緒にいるだけで幸せ」
そう言って、私もギュッと抱きしめる。
和希君が動いて、私を後ろから抱きしめながら私の左指を触る。
「まだ、アルバイトくらいしかしてないから、この指輪しか渡せないけど、
来年から働いて、ちゃんとした婚約指輪買うから。
頑張って働くよ」
すっぽりと和希君に私が収まる。ピッタリとしていて、二人で一つになった感じになる。
「無理しないでいいよ。この指輪で十分嬉しかったから」
「無理はしない。けど、がんばる」
和希君が言った言葉に、うなずいた。
頬と頬がくっついて体温が上がる。
和希君が顔を動かしてゆっくり私の頬にキスをした。
私も和希君に顔を向ける。
優しく甘いキスをした。




