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濃い恋がしたい!  作者: とさか
2章 距離の期待
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10月26日 充実した日々だろう

今日は久しぶりに、一緒に詩を作っている颯太(そうた)と会った。試合週間は会わないようにしていたから、久しぶりに会えて嬉しかった。二人で教室の外から見える広大な、山と街の景色を詩に書き表した。


藍川颯太とは高校からの新しい友達で、同じクラスだったのが出会ったきっかけ。俺は中学3年生ぐらいから詩を書き始めたんだけど、あいつはもっと前から詩を書いていた。話していくうちにお互いの共通する趣味を見つけてどんと仲良くなったってわけだな。


俺にも詩を書き始めた理由があるし、あいつにもそれぞれある。しかし、なにかを表現して自分の想いを伝えたいことは全員の目標でもあるだろう。

人に想いを伝えるためには、まず経験して知識を増やし勉強を進んでやること。色々なことに興味を持ち、学べる人間になりたい。

今は、ずっと避けてきた数学もやらないとね......。あぁ、理系の頭が欲しい......。


そして、海影とも今日出会った。他の1年バレーの部員も誘っていざ遊ぶ!!

みんな誘いに乗ってくれて良かった! あまり喋れていない子もいるから、どんどん喋りかけていこうかな。

日曜日に、映画見に行ったりボウリングで遊ぶことになった。映画は最近自分の見たいものがあったから。

俺のわがままなんだけどな......。とりあえず、とても楽しみだ。10月も終わろうとするのに、まだ遊んだことがなかったからな。


最近、充実した日々を送っているなぁとつくづく思う。中学とは一変、大きな期待を寄せて、高校生活を頑張っていこう。



「窓を覗くと」


窓から見える、全て。 

例えば、何があろうと僕たちのためにすべての道を照らし続ける鮮やかな光。

例えば、絶えず一日ごとに見る時々に様子をかえる町。 

例えば、時に美しく、時に鋭い、感情を持つ人や、その周りを駆け回る虫。


全てが丸く収まる世の中ではないが、少しこうして窓を開いてさらさらと風を感じると。

なにか自分にあった、汚れた心や不必要な部分が消えてなくなるのでは......。

なにかあれば、この窓を開くとよい。すると大粒の涙とともに、僕の足枷もすべて解いてくれるだろう。

そう思えるのは、ここから見える景色というものが、なにか大きな力を秘めているから。

そして先人も、今の僕と同じ景色を見ていたのかと思う。表は違えど......。


10月26日 山崎陽向(やまさきひなた)


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