10月16日 暖色な君が
今日は部活がなかったから、放課後またまた数学を教えてもらった。
最初は、tanθ??なにそれ??
みたいに、本当に馬鹿で勉強もついていけない俺だったけど、海影のおかげでだいぶ分かるようになってきた。あいつ教え方上手いし、教師に向いているんじゃないか?
だが教師ってそんなに簡単な仕事ではない......。
さすがに、軽い発言になるか。
いきなりだけど、俺は酷い過去を知っているから、先生という役職の苦しみは分かる。
分かっているつもりだ......。
............。
だめだ、過去の記憶を思い出してきた。
今はダメだ。もう少し待て、自分。
ふぅ......。
すこし取り乱してしまい、日記に変なことを書いてしまった。ここから話を戻す。
数学もなんとか、基本は分かったはず!
テストしてみないと、分からないけど......。本当にありがとう、海影。
あいつと一緒にいる時間が楽しい、そしてもっと寄り添いたいと思えてきた。
あの暖かみを、もっと早くに感じたかった。
そしてあいつは、なんだか人を魅了する魔法を持っているような......。
俺のこの感情は、どういう感情だ??
「好き。」という感情はこのことか......?
俺は人を好きになったことが今までなかった。
なんだろうか、これは......。
日記書いていき、今日の教室を思い出す。
あの橙に輝く教室の影と光が、より一層俺をそうさせたのかな......。
なんか、変な文章になってしまったな(笑)
細かいことは分からない。
とりあえず、試合....とかに集中しよう。
今日の夜もきっちりとやる予定。
もう2人で約束してきたのだ。
21:30から......。もうすぐだ。
そろそろ軽いストレッチでもして、練習する準備しようか!
今日もまた、頑張るぞ!!
色々あるけど、そのことを恐れずに。
自分のしたいことをしたい分だけ。
時には、自己中心で生きるのだ。
いつも通りに顔を洗って、ボールを持って、靴紐を結んで。
楽しくて厳しい練習にしてくるぞ!!!
10月16日 山崎陽向




