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衝動

夜も中ごろ、私と彼は世間一般で言うところの、その、いちゃついていた。先に手を出したのは私だ。彼のわき腹に指で突っついてみたり、耳を甘噛みしてみたり。次第に彼もだんだん気分が乗っていたようで私をくすぐったりしてきた。笑いながら私も彼に馬乗りになって反撃する。近所の家からしたら多少うるさく聞こえていたかもしれないけれど私たちは気にしていなかった。

ちょっかいが次第に過激になって私の手が彼の首に掛かった時に彼はこんなことを言った。

「あ、そうだ知ってる?」

「何を?」

「自分が快楽殺人者かどうかって初めて人を殺してみるまでどうかわからないんだってさ。」

「快楽殺人って?」

「殺人をして喜びを感じたりすること。」

「へー。怖いね。」

「ま、俺は無かったけどね。」

 私はそっと彼の首から手を放した。そしてもうそれ以上何も聞かなかった。

     


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