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あり過ぎると逆に迷うんです
思った通りたくさんの衣装がありました。はい。ありすぎると人間決めれないんだよね。
取り敢えず、巨大すぎる鏡でどんなのが似合うか土台のチェック。
「神様っていらっしゃるのね・・・ものすごいどストライクな・・美少女、いや、美幼女?」
流れるような金の御髪に覗く、アメジスト色のつぶらな瞳。
ふっくらした色ずく唇に、めちゃ小顔!そして色白ときた!何!?萌え死なせたいの!?
年の頃は身長的に10才前後かしら・・・
現実で私の小学時代がコレだったら間違いなく誘拐されてるわ。
こんな美少女になれる夢を見るなんて、どれだけ私徳を集めていたんだろう。
などとしょうもない事を考えながらドレス選びにかかる。
素材がいいとなんでも似合うから、楽しくてついついはしゃいでしまって、少し疲れた。
結局、年齢を考慮して、白から薄桃色に広がるグラデーションのレースたっぷりのワンピースを選び。
靴を合わせて完璧!と鏡の前にクルッと回ってみた。
そしていざ、この部屋の外へ冒険に行かなきゃ!
「どんなロマンスある夢なんだろう、楽しみね!」
そしてトビラを開けた。