プロローグ
このアヴァロンという世界には1000年以上前に金色の眼を持つ神が存在していた。
その眼の名前は金眼千里と呼ばれていた。
神は長い間世界をその目で見続けていた。
平和な時代、酷く荒れた時代、人と人とが争い滅んだ時代、人々が神に助けを求める姿…
神は遂に目を背けた。
「この世界にあるのは酷く荒んだ穢れだけだと…」
神は悟り…遂に神は自分の両眼を取り神の御座にそっと置き自らは二度と目覚めぬ永い眠りについたのである…
場所は変わって西暦2055年 神浜町
「やっぱりアヴァロンは面白いなぁ~一見普通のRPGだけどストーリーが重厚なんだよなぁ」
楽しそうに話すこの青年は神浜町の大学に通っている二十歳で名前を進藤高虎という。
高虎はこのアヴァロンというゲームにどっぷりハマっていて毎日のように遊んでいる。
アヴァロンとは今流行りのRPGで
神の居ないアヴァロンという世界で主人公の勇者は旅をして神の聖遺物である金色の眼、金眼千里を手にして世界の神になるという壮大なスケールのゲームで
発売してから爆売れして今では予約しても生産が追いつかない程だという。
高虎は発売日に運良く買えて毎日寝る間も惜しんでプレイしている。
「今日でクリアするぞ!!最後のステージ、ルアール神殿でボスを倒せばクリアだな!」
高虎はコントローラーを持ち集中する
ルアール神殿のダンジョンを攻略して遂にラフボスである魔王アルベドと戦う。
強力な技を使うアルベドに苦戦するも見事に勝利する。
「よっしゃ!!アヴァロンクリア!!」
ガッツポーズをきめる高虎
画面では主人公が仲間たちの前で金眼千里を手にして御座に座り新たな神となりエンディングを迎えた。
高虎は満足感と疲労感、そして眠気に襲われて重い瞼を閉じた。
起きたらエンドロール終わってるだろう。
そしたらまた新しく冒険する!
そう思いながらしばらく眠る。
深い眠りから覚めて高虎は目を開けると目の前に広がっていたのはゲーム画面の石の町並みではなく辺り一面石造りの町並みの中にいた。
「え?」
高虎の口から出たのはただ一言だけだった。
「ここ…何処だ?」
一面石造りの町並みだが何処か見覚えがある
いやあるどころではない。親の顔よりみたこの町並みを高虎は知っている
もしやと思い高虎は見わたすと高い場所にひときわ大きな建物があった。
「あれって…セルクル騎士団本部だよな…」
なぜゲームの世界にあったのが目の前にあるのか理解が出来ていない。
ふと高虎の隣にあるお店のガラスに自分が写っていたため見てみると自分の目が金色に光っている、
(この眼って…まさか…)
高虎は自分の眼に触れた瞬間一人の女騎士がこちらにやってきた。
「遂にこの世界に…いや、この国にご光臨なされたのですね!!我等セルクル騎士団は貴方様の御光臨を長い間お待ちしておりました!」
その女性は高虎の前で突然片膝をつき頭を下げる。
突然のことで更に混乱する高虎
「御光臨?待ってたって…え?」
「はい!このセルクル騎士団騎士団長セリカ・フルール。貴方様の御光臨を首を長くしてお待ちしておりました!アヴァロンの神よ!!」
女騎士…セリカの突然の一言だった。
高虎は突然の自分のことを神と呼ばれたのであった。
「か…神ィっ!!??」
高虎は大きな声で聞き返した。
突然の飛ばされたゲームアヴァロンの世界、そして金色の眼、突然やってきた女騎士セリカには神として崇められるという突然すぎる展開に高虎は頭を抱えるのであった。
はてさてこれから高虎はどうなっていくのか…はたまたどうなってしまうのやら…。
プロローグ 完




